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セラミックが割れる原因
2023/04/24
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
ジルコニアなどの素材は、割れないというのが一つ売り文句であります。
確かにほとんど割れません。実際のジルコニア素材のクラウンでの実証実験でも車が乗っても割れないというユニークな実験がありました。でもたまに割れてくる方がいます。それはなぜでしょうか。
セラミックやジルコニアが割れる原因はいくつかあります。
– 接着不良
– セラミック、ジルコニアの厚さ不足
– 適合不良
一つ目の接着不良が起きると、セラミックやジルコニアは浮きが出てきます。浮きが出てくるとその状態で噛んでしまうと割れてしまいます。どんなに固い素材でも下が空間であれば垂直的に力が掛かった時に割れます。空手の板割りと一緒ですね。地面が真下にあれば板は割れませんが、ブロックなどで浮かした状態で板の下に空間ができれば簡単に割れます。
次に厚さ不足。特に臼歯部で起こりやすいです。奥歯にいくにつれ歯は擦り減り、上との距離が短くなります。厚さをとるにも歯には解剖学的に削れる量というのは決まっており、神経が露出してしまう、削りすぎて今度はセラミックやジルコニアが維持できずに外れやすくなってしまうなどが発生してしまいます。できるだけ厚さを取ることが重要ですが、神経のある削る量に制限がある歯においては治療する歯だけでなく噛み合う対合の歯の調整も大切となります。
次に適合不良。一つ目と割れる原因は似ていますが、合っていない状態は隙間を生みますので割れやすい傾向にあります。
このようにセラミックが割れる原因は多数あります。特にセラミック・ジルコニアは厚さが一定確保する必要があり、金属などに比べると形成量は大きくなるため、神経がある歯などは形成量を増やすことで歯がしみてしまうこともあります。十分にフォローしながら行いますが、必要に応じて矯正治療などにより理想的な咬合関係を構築してからセラミックを入れた方がいいこともあります。
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