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神経を抜くと歯が折れやすくなる?

2022/04/19

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
ここ最近、前歯が折れてしまい来院される方が偶然にも重なりました。
そこで皆様、神経が過去に抜いてある歯だから痛みはないのだけど、歯の神経を抜くと歯は折れやすくなる?という質問をよくしてきます。
 
結論から言うと折れやすくなることはなります。
もちろん比較対象とするのは、神経がある歯であり健全な状態の歯です。
 
歯の構造上、表面部分がエナメル質といって、一番硬い組織になります。
その内側の部分が象牙質といいエナメル質より少し硬度の低い組織になります。
 
歯の中には歯髄(神経)と呼ばれる組織が根の先まで通っています。この神経の先には色々な血管やリンパ管などが通っており、歯に必要な栄養分を補給しています。
 
しかしむし歯が大きく、歯の神経まで虫歯が到達してしまったり、外傷などにより神経の反応がなくなってしまうことで神経の治療が必要になります。
 
歯の神経を取ると、歯に栄養分がいかなくなるため、歯自体が脆くなりやすくなります。
神経を取って強度が弱くなっている歯に、過度な力が加わったり、歯ぎしり食いしばりなどの生活習慣によって常に負担がその歯にかかっている状態であれば、やはり歯が折れやすくなります。

 
そのため、全体を覆う被せ物や差し歯と一般認識される土台を入れての被せ物にして補強していきます。
神経をとった後に部分的な修復で終わる場合もありますが、リスクとしては破折が残ります。
 
しっかりと土台を入れて補強することが大切となってきます。
神経を抜くと痛みがほとんど無くなりますので、細かい破折などに気がつかず一気に破折してしまうこともあるため神経を過去に治療している方は定期的に歯科医院にいくようにしましょう。
 

 
 
 
 
 
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