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歯冠歯根長比の悪化

2022/01/13

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
前歯部の違和感を訴えて来院された患者様。
痛みなどの症状はないが、歯肉がやや腫脹してしまっているとのこと。
 

 
大きな根尖病巣は認めないですが歯根膜が拡大されている所見。

 
そしてこのレントゲンで得られる所見として大きなところは
「歯冠歯根長比率の悪化」です。
 
本来、歯冠と歯根の関係としては歯冠に対して歯根が1.2-1.5は歯槽骨内に入っていることで咬合力に耐えられる状態となっています。
健康的に機能するためには、歯冠より歯根の方が長い必要があります。
 
しかし歯周病の進行により、歯槽骨が吸収してしまうことで相対的に歯槽骨内に入り込む歯根部分が短くなってしまうか、根尖病巣の存在により歯根が吸収してしまうことで歯冠との比率が悪くなります。
 
特に前歯において歯冠歯根の比率が悪くなることで、下の前歯からの突き上げが強くなり上の前歯が前方に振られてしまい動揺が大きくなってしまうことがあります。
 
歯冠歯根長が悪化した場合は、歯冠部分を短くして残根にするしか歯冠歯根長比を戻す方法がありません。
継続して歯周管理を行なっていくことが大切となります。
 
 
 
 
 
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