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上下埋伏抜歯
2021/08/26
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日の上下埋伏抜歯。
右側の上下埋伏抜歯を希望で来院。
完全に埋伏していますが、歯並びに将来的に影響が出ることが心配のため抜歯したい希望でした。
右上は完全埋伏、やや水平に埋伏しています。
右下も同様に水平埋伏。
ともに二次元のレントゲンでは上は上顎洞に近接、下は下歯槽神経に近接していることがわかったためCTにて詳細を確認することに。
まず上。
埋伏歯の先端部が上顎洞に一部入り込んでいることがわかりました。
続いて下。
こちらも神経に一部接しています。歯根の真下を通過している状態です。
術後の上顎洞への穿孔リスク、下歯槽神経麻痺のリスクが一般的より高いことを事前に説明。麻痺や穿孔した場合の今後の流れを説明し抜歯を希望されたため静脈内鎮静麻酔下にて抜歯しました。
水平埋伏していますが単根であるため抜歯自体は数分ずつで終了しました。
埋伏抜歯の場合は、ほぼ骨で覆われているため一部骨の削合が必要になります。
切開して、抜歯するために歯を一部露出させなくてはいけません。
最近は高倍率の拡大鏡や、マイクロスコープにより切開する範囲も最小限にすることができ術後の腫脹や疼痛は比較的昔に比べると減ってきているなという印象ですが、それでも切開して骨を削合すると、一定の確率で腫脹します。
腫脹はあくまで血流量に相関しますので血流が多くなる切開や、抜歯はやはり腫脹します。
縫合した場合も血流が停滞しますので縫合しない場合と比べて腫脹しやすい傾向がありますが、縫合のベネフィットの方が大きいため行います。
埋伏抜歯に関して抜歯するか悩んでいる方はご相談ください。
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