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前歯の骨吸収は起こりやすい
2021/07/10
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
前歯がぐらつくと訴えて来院された患者様。
口腔内をみていくと、前歯が大きく動揺している状態です。奥歯が欠損しており食事など習慣的に前歯を使うことが多かった様子。
このように、大きく骨吸収を起こしてしまい保存が不可能な状態となっています。
前歯と奥歯では骨の厚みがまず異なります。
奥歯は垂直的な力に対抗できるように、幅があり厚みがあり、硬い骨をしています。
歯根の数も2根から3根存在するように、垂直的な強い力に対抗できるようになっています。
一方前歯は垂直的な力はそこまで考えておらず、どちらかと言えば水平的な力に対抗できるような形態となっています。対抗というよりうまく逃す形態ですね。
そのため奥歯に比べると厚みがなく薄く、柔らかい骨となっています。
奥歯が欠損し、奥に何も入れずに前歯を中心に生活していると確実に前歯は崩壊していきます。
下の前歯が裏側から突き上げてくるんですね。
そのためフレアーアウトといって段々出っ歯のようになってきたりすることもあります。
どちらにせよ、奥歯が欠損したら前歯を守るためにもしっかりと噛める環境を作るようにしましょう。
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