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歯根端切除②

2021/06/12

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

以前のブログで歯根端切除について解説しました。
なかなか根管治療で完全な改善が難しい症例において行うことで効果が高い処置。

 

左上4番目の歯肉腫脹にて来院された患者様。
根管治療を何回か行い腫脹の改善などが顕著に認めましたが、嚢胞化している可能性が高かったため外科処置へ移行しました。

 

 

切開したのち粘膜骨膜を剥離するとこのように大きく穴が開いてしまっている状態。

 

そもそも、歯根は骨に入り込んでいる状態にも関わらずこのように大きく開いてしまうのは、感染の影響によるものとなります。

 

感染により骨をどんどん溶かし、そこに膿の袋を作っていきます。

 

骨の外側に歯肉が存在するため、骨が溶けていくと歯肉が腫脹してくるようになり歯肉から膿が出るようになります。

 

よって、根尖病巣で歯肉から膿が出る状態というのはかなり進行してしまっている状態と考えていいと思います。

 

穴が開いている位置から嚢胞及び、感染している根尖部を一部切断し薬を入れて縫合しました。

 

感染が拡大することで、隣の根尖に移動したり副鼻腔に入り込んでしまったりすることがあります。

 

このような根尖病巣はほとんど痛みがありません。
体調悪いと少し腫れることあるなーぐらいの症状です。

 

そのため放置しやすく気がつくと大きく進行してしまっているのがほとんどです。

 

早めの治療が歯を救うことがあります。
気になることがあればすぐ歯科医院に相談するようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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