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歯根端切除の適応
2021/06/10
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
難治性の根尖病巣に対して治療の選択肢の一つである「歯根端切除」
根尖病巣が大きくなり嚢胞化と呼ばれる状態になって、根管治療では取りきれない状態になった場合に外科処置として行うことがあります。
特に嚢胞化しやすい上の前歯で行うことが多いです。
嚢胞化してしまうと、嚢胞壁と呼ばれる膿の袋を構成する壁ができてしまうため根管治療では完全になくなることが難しくなります。
ほぼ嚢胞化した場合は外科的な処置を行わなければ消失しません。
上の前歯を腫脹で訴えて来院された患者様。
根尖病巣を明確に認め、根管治療を開始。大量の排膿を認める状態でした。
だいぶ改善しましたが、瘻孔が完全に消えてこないため外科処置を行うこととしました。
根管充填したのち、麻酔下にて歯根嚢胞摘出及び、歯根端切除を行いました。
やはり嚢胞化しており、一塊で嚢胞は撤去できました。感染した根の先端部も2mmほど切除しMTAセメントで封鎖。
薬を入れて縫合し終了としました。
全てのケースにおいて外科処置が必要なことはありません。
ほとんどのケースは根管治療で改善されることが多いですので、基本は根管治療を行っていきます。
しかし嚢胞化してしまった場合に関しては、外科処置を行った方が治癒経過が早く再発防止にもなります。
消えない瘻孔などで悩んでいる方はご相談ください。
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