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歯を失う原因の一つ「歯根破折」
2021/05/18
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯を失う原因は様々あります。
最も多いのが歯周病、次いで虫歯。そして3番目に多いのが歯根破折です。
歯根破折とは、歯にクラックと呼ばれるヒビが入ったり、真っ二つに割れてしまうこと。
歯根破折の原因のほとんどが、咬合性外傷と呼ばれる、噛み合わせによる応力の集中による疲労と呼ばれています。
クラック程度で、感染がなければ固定して保存できることがありますが、固定が不能であり細菌侵入してきたり腫脹の原因となる場合は抜歯が必要となります。
歯根破折が起こるにはいくつか条件があります。
破折が起こりやすい状況というのもあります。
・神経を過去に治療されている
・神経治療後に被せ物をするが、土台が太く長く入っている
・噛み合わせが悪く、1箇所に集中して噛んでしまっている
・かなり強い食いしばりがある、歯ぎしりがある
上記のようなことで、歯根破折は発生しやすいです。
特に神経を治療すると、歯そのものが乾燥してしまうため劣化しやすくなります。
神経を治療後、部分的な修復だけだと、稀に歯冠がどんどん欠けてきてしまうことがあります。
今回右下の腫脹を訴えて来院された患者様。
右下の銀歯が動揺し腫脹、噛めない状態でした。
全体的に歯周病は軽度に進行傾向にあるものの、右下だけこれだけ進行している原因は歯根破折が一つ原因となっています。
過去に神経の治療を行っておる、不完全な部分も要因の一つとして挙げられるでしょう。
骨吸収が右下の銀歯の部分だけ根尖部に到達してしまっている状態です。
歯根破折を認めるため治療としては抜歯となる可能性が高いです。今後外して状態を再確認していきますが。
このような状況になっていてもなかなか症状として出現しないのが、歯根破折の特徴でもあります。
神経をとるとなか気が付きにくいんですね。
早期に治療介入するためにも、定期検診はとても大切です。
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