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保険診療と自費診療の違いとは
2021/01/07
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
患者さまからよく「保険診療と自費診療の違いは何?」と聞かれることがありますので本日はその回答をしていきたいと思います。
歯科は特に自費診療の項目が多い科目となっています。
様々な材料があるからというのが、結論となってきますが例えば耳鼻科や整形外科や内科では自費診療はほとんどありませんよね。
皮膚科などで脱毛やシミ抜き、ホクロをとったりなどの項目が自費診療として行われることがありますが、保険診療でできる範囲は全て保険診療で行い、保険診療で認められていないことは自費診療という分け方をしています。
しかし歯科は少し特殊で、保険診療でもできることをあえて自費診療を選択しても良いということとなっています。
歯科における保険診療と自費診療の違いについて理解するにあたりまず「国民皆保険制度」について理解する必要があります。
私たちは何らかの医療保険に加入しなければならないことになっています(生活保護を除く)。
医療保険には企業などの職場を通して加入する「社会保険」と、その他の人が加入する「国民健康保険」があります。
被保険者は、保険者に所定の保険料を納めることによって、あらかじめ決めたれた負担割合で保険医療機関として申請を出している診療所及び病院で医療を受けることができます。
そして、すべての病気に対して適用できるわけではなく、検査法や治療法、期間、薬剤、使用材料にいたるまで、細かく規制されており何かと制限が付きまとうため、保険診療のみで患者さんすべての希望をかなえることができないのが現状です。
国民皆保険制度では全ての人に平等に医療を提供する必要があるため、医療費を含めた財政を考慮しながら最低限回復でき、治せる検査、治療法、材料が提供されるようになっています。
そのため、保険診療では治らない、不十分ということは「原則」ありません。
この「原則」というところがポイントです。
歯科治療においては、様々な選択肢が存在します。
検査方法、治療法、材料など一つを治すのにあたり様々なアプローチ方法が存在します。
わかりやすい例で言えば、セラミック治療。
最終的な詰め物や被せ物で使用するセラミックは自費診療となります。
セラミックは高価であるため、保険診療ではカバーできないため保険診療からは外れます。
保険診療でカバーできる範囲は、銀歯かプラスチック、CAD/CAM冠となってきます。
歯科で使用する材料は高価になればなるほど、汚れがつきにくかったり、周辺組織に影響が出ないようなプラスのメリットが多い材料となっています。
またインプラント治療。
インプラント治療は、保険診療でも入る項目がありますが、先天的に歯が形成されない疾患などにおいて適応される程度であり、後天的に歯を失った方は、自費診療となってきます。
保険診療では、義歯かブリッジのどちらかとなります。
そして根管治療。
この根管治療に関しては、同じ治療でも保険診療と自費診療の両方があります。
根管治療はクリニックにおいて自費診療のみで行っているクリニックも存在しますが、当院では基本的に保険診療のみです。
自費診療で行う根管治療は、難治性の根管や大きい根尖病巣などにおいて特殊な材料を使用し行うことが多いです。
マイクロスコープを使用すると自費診療という組み方をするクリニックもありますが、当院ではマイクロスコープはあくまで治療する手段ですので、保険診療の一つとして使用しています。
ラバーダムも同じです。
自費診療の枠組みは各クリニックで決めれるため、クリニックにおいては保険でもできる選択肢をあえて無くして、自費診療のみとする場合もあります。しかしこれは必ず意味があってそうしているものがほとんどであるため、歯科医師としっかりと話すといいと思います。
そして、保険診療と、自費診療、どちらが最適で最良の治療かと聞かれることもありますがこれは答えは正直ありません。
保険診療+αとして自費診療と考えるのがベターかなと思います。
例えば、虫歯が大きくて神経の治療が保険診療では必要なケースにおいては、自費診療を選択肢MTAセメントなどの特殊な材料を使用することで神経を守ることができる場合もあります。
しかし、通常の小さい虫歯であれば、あえて自費診療を選択する必要もないのではと思います。
保険診療で十分対応できる処置なのか、それとも自費診療を選択した方がメリットが享受できるのかは、よく歯科医師と相談して決めていきましょう。
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