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歯がしみる時の対応策
2020/12/21
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
寒さが増してきたこの時期、「歯がしみる」と訴える患者さんが多く来院されます。
歯がしみる原因には様々あります。
・虫歯の進行によるもの
・歯周病進行によるもの
・NCCL(非齲蝕性歯頚部歯質欠損)によるもの
・ホワイトニング剤などによる化学的な薬液による影響
・酸蝕症などによる影響
・食いしばりや歯軋りによる影響
このように様々あります。
歯がしみる=知覚過敏という認識が強い方が多くいらっしゃいますが、歯科医院に定期的に行っていない方は自己判断する前に
必ず歯科医院で原因をチェックしてもらうといいと思います。
歯がしみるというのは基本的には神経のある歯において起こります。
歯の神経は、歯1本ずつ、1根ずつ入っています。
そしてそれらの神経に強い刺激が加わると、「歯がしみる」という反応が出現します。
この刺激の強さが大きければ大きいほど、歯のしみる症状や痛みの症状は長引きます。
神経に対して、強い刺激が加わると神経は一時的に興奮します。
この一時的というところがポイントで、少し安静にしていると基本的には元に戻ります。
一時的に興奮している時は、何をしてもしみます。
今まで常温の水などでしみることはなかった場合もしみることがありますし、噛んでも痛みが出ることがあります。
神経が興奮している状態を歯髄炎と言いますが、歯髄炎の状態は少しの刺激でも痛みを感じやすいかなり過敏な状況だといえます。
このような場合は、原因がわかれば原因に対する治療、知覚過敏や強い刺激により一時的な歯髄炎の場合は投薬と安静となります。
しかし、安静しても全くよくならない場合や、何もしなくても痛みが強い場合は神経はかなりまずい興奮状態の可能性があります。
一時的に興奮している状況は誘発痛といって、何かをしたら痛いという場合が多いです。
しかし、何もしないでも痛みが強いという状況は、神経が「不可逆的な歯髄炎」という状況になっている可能性があります。
不可逆的な歯髄炎とは、もう普通の状態に戻ることができない状態の神経を意味します。
このような場合は、神経の治療を行う必要性があります。
不可逆的に歯髄炎を発症する場合の多くは、「深い虫歯」です。
しかし深い虫歯がない場合においても、歯軋りや食いしばり、歯周病などにより痛みにつながる刺激が常に加わってしまい不可逆的な歯髄炎が起きる場合があります。
そのため冒頭でも述べたように、定期的に歯科医院に通院していない方は歯科医院でチェックした方が良いです。
一方最近検診もしているし、虫歯の疑いもないと言われている方は少し安静にしていましょう。
・痛みがある方で噛まないようにする
・硬いものを控える
・冷たいものを控える
・安易に刺激しない
・マウスピースを使用する
・知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
上記のような対応をして出来るだけ神経に刺激が加わるのを防止するようにしましょう。
心配な場合は、歯科医院でチェックするのが一番です。
コロナ禍のこの時期、来院しにくい方はまたLINE相談などを活用し、ご相談ください。
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