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歯根が4つ?親知らず抜歯
2020/12/14
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
年末にかけて親知らずを抜歯する方は非常に増えています。
またマスクをするということが日常化された現代において、抜歯後の腫脹などを隠すこともできるためコロナ禍において抜歯依頼は増えています。
親知らずの歯根は非常に複雑で、様々な形が存在します。
親知らず含めた大臼歯の歯根は複根といって、2−3本の根が基本となってきます。
大臼歯は最も歯が大きく、力が加わるところですので根の数も耐えられるように複根となっいます。
親知らずの抜歯の際も、この根の本数と形態が抜歯の難易度を決めてきます。
親知らずの抜歯の難易度は、よく埋まっているか埋まっていないかと思われがちですが、実は問題はそこにはなく根の形態がどうであるかによります。
どれだけ埋伏していても、根の形態が単純であれば抜歯はあまり大変ではありません。
しかし、根が複数存在し、歯根が湾曲しているなどの状態であれば抜歯の難易度は高くなります。
複数の根があり、湾曲していることで何が大変かというと、シンプルに抜けてこないんですね。
骨に曲がって埋まっていたり、いろんな方向をむいて埋まっているとロックがかかり抜歯をしようと抜けてきません。
このような場合は、分割抜歯が基本となります。
2つ3つの歯根があり、湾曲している症例では歯を一塊に取り出すことができないため根を一つ一つ取り出すしかありません。
そのため、歯を歯根を分割していく必要があります。
複数根で湾曲している場合は、レントゲンでわかる場合もあればCTなどを事前に取らないとわからない場合もあります。
親知らず抜歯におけるCTの活用はあくまで神経近接しているかどうかを把握するためがメインとなり、歯根の形態を把握するためにCTを撮影するときは移植などをする時などがメインとなります。
臨床の場ではある程度、レントゲンで精査した後に普通に抜きにかかって引っかかるなという感じがあれば分割適応という判断となります。
分割し、歯根が残った場合、歯根を何もないからそのまま残してもいいという、論調もありますが基本的には全て抜歯した方が良いと考えます。
先日抜歯した症例。
真っ直ぐ萌出していましたが、抜けてこなく分割し抜歯しました。
歯根が4根存在し、全て湾曲していた症例です。
このような抜歯は実は、埋伏抜歯より困難な場合があります。
親知らず抜歯で悩んでいる方は一度ご相談ください。
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