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歯根が太く神経に近接している親知らずの抜歯

2020/11/12

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日抜歯を行った症例。

 

親知らずが出てきたけど、横に萌出してきて物がよく詰まり痛みが出ることがあるからなんとかして欲しいと訴えて来院された患者さま。

 

他の歯科医院では神経が近いから抜歯ができないと言われたということで当院に受診されました。

 

口腔内では親知らずは萌出してきているものの歯冠の一部が見える程度で手前の歯にぶつかって横を向いている初見でした。
レントゲン写真

 

真横を向いていますね。
そして何よりもポイントは歯根が太く神経に近接しているのがわかります。

 

 

確かにこの状態で抜歯を考えると神経麻痺は考慮しなくてはいけません。
そこでCT撮影を行い位置関係を詳細に把握。

 

 

根は先端部で2つに分かれていますが幸いにも神経には直接触れていない所見。近いことは近いですが。

 

分割抜歯になることを説明し、また神経麻痺が術後に出るかもしれないことを説明し抜歯を行いました。

 

歯冠はある程度露出しているため歯肉の切開は行わずに治療開始。

 

歯冠を分割し、撤去したのち歯根を取ろうと思いましたが、CTでも認めたようにやや湾曲した歯根が2つありましたので引っかかってきています。そのため歯根も分割しそれぞれ撤去しました。

 

翌日の消毒では麻痺は出ておらず、切開していないため腫脹もあまりなく痛みも落ち着いていました。
その後の経過も良好。

 

下の埋伏した親知らずを抜歯すると基本腫脹してくることが多いです。

 

腫脹原因は個人差がありますが、最もは「切開」です。切開する量だったり切開後の緊密な縫合などにより腫脹することが多いです。

 

切開しなくて良い症例は極力切開しないほうが術後楽なことが多いです。

 

もちろん、切開しなくても深い親知らずや骨を削る必要のある親知らずは腫脹することがもちろんあります。

 

事前にしっかりとCT撮影含め行いプランニングをしてゴールを目指すことが大切となります。

 

抜歯する前にしっかりと歯科医師と話をして決めていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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