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治療後の痛みについて
2020/10/20
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
治療したはずの歯が痛い。
そのようなことありませんか?
治したはずの治療後に痛みを感じると、不安に思う方がほとんどだと思います。
実は虫歯治療後に、痛みやしみるなどの症状が出る場合は、進行した虫歯などにおいてよく認めることです。
今回はその治療後に痛みが出る原因なども含めご説明していきます。
まず、進行した虫歯の治療において神経まで虫歯が到達していたり、神経のかなり近いところまで虫歯が進行している場合は、治療後に痛みが出るケースが多い傾向にあります。
歯科においては出来るだけ神経は残せるように虫歯が深い場合でも出来るだけ切削は最小限にして神経が残せるようにしています。
しかし、神経近くを触ることで切削に関わる振動や、詰め物をする時の薬品が神経に刺激を与えるため治療後にジンジンと痛みが出現することがあります。
神経の痛みにおいては、一過性の痛みと不可逆的な持続性の強い痛みに分かれます。
治療後の当日から2日ほどの痛みは一過性のため経過で良いですが、それ以降の持続性の痛みであれば、不可逆的な炎症の可能性が高いため、神経の治療が必要になる場合があります。
次に、神経がない歯の治療においても治療をきっかけに痛みが出ることがあります。
今までほとんど痛みがないなかったが、治療をきっかけに酷く痛みが出てきたというケースもあります。
以前のブログでも紹介したように、炎症のフェーズは「急性炎症」と「慢性炎症」の2つ存在します。
急性炎症は、激痛であったり、明確な痛みとしてわかるのですが、慢性炎症のほとんどが、「なんとなくの違和感」や「全く痛くない」という状態です。
しかしながら、口腔内や、レントゲンなどの臨床的所見では明確に病巣があり、炎症が起きている。
この状態を残しておくことは、将来的にも間違いなく骨が溶ける原因につながったり、大きく腫れが出現する原因にもなります。
そのような場合は、感染根管治療が必要となるのですが、歯の神経は死んでいますが、感染した神経を取り除く処置を行う際に、根っこの先端から感染した組織がわずかばかり流出したり、消毒の薬剤が刺激になったりと、痛みや違和感を治療直後に感じることがあります。
治療自体、正確に間違いなく行っていてもこのように治療をきっかけに痛みが出現することがあるのです。
よく説明するのが、傷ができてそこにイソジンやオキシを当てるとすごくしみますよね。
普段は痛いを感じていなくても、炎症がある部位に治療を施すと痛みが一時的に出現する可能性があるということ。
ある意味、治療によって痛みが出現するというのはそれだけ眠っていた炎症が大きいものであった可能性が高いのです。
慢性炎症は長い年月をかけて大きくなってくることが多いですので、治療の回数も残念ながら複数回かかる可能性が高いです。
そして最後に、治療後の被せ物や詰め物を行ってから歯がしみるようになったというケース。
噛み合わせの高さの不適やそもそもの不適合は除外して、このようなこともたまにあります。
特に金属を使用した治療を行う場合、金属は熱殿堂が非常に高い素材です。
そのため治療後に、冷たいものや温かいものを食べたり飲んだりすると歯の神経に伝わりやすく痛みが出ることがあります。
この症状は自然に治る場合は多いです。
時期には個人差がありますが、2週間ぐらいで引くことがほとんどです。
これは、第二象牙質と呼ばれる組織が徐々に形成されてくるため痛みを感じにくくなっているおです。
しかし、治療後に痛みが出るというのは多くの人は驚きます。
多くの場合は上記が原因であるため経過観察することが多いのですが、虫歯の大きさによっては経過観察せずにすぐ治療をしたほうが良い場合もあります。
痛みを感じ不安であれば、歯科医院に相談しましょう。
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