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急性炎症と慢性炎症
2020/10/14
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
炎症には大きく「急性炎症」と「慢性炎症」があります。
どちらにせよ炎症が起こると
・発赤
・腫脹
・発熱
・痛い
・機能障害
これが炎症の五徴候と呼ばれるものになります。厳密にはガレノスの五徴候ともいいます。
さて急性炎症と慢性炎症の違いとしては簡単にいうと
すぐ治るのが急性炎症、なかなか治らないのが慢性炎症という感じです。
割とすぐ治る急性炎症には、歯科では虫歯の進行による歯髄炎。
神経の治療を行なったり、神経の症状を抑えるための薬を塗布することで神経の症状が消退すればそれは急性炎症であったことがわかります。
一方痛みはあまりないけど、ずっと腫れている状態とか腫れたり引いたりしている状態。
これは慢性炎症になります。
歯科においては急性炎症、慢性炎症どちらが多いということはあまりないのですが、歯科における慢性炎症は
患者さん自身症状を見落としがちですので悪化してしまう原因となります。
ちなみに歯周病は基本的に、慢性炎症の一つ。急性化することもありますが急性化と慢性化を繰り返しどんどん悪化していきます。
銀歯が脱離したと訴えて来院された患者様。
脱離した周辺の歯肉が顕著に腫脹しているため、レントゲン撮影
腫脹はここ2ヶ月ぐらいで特に痛みはなく認めるようになったとのこと。
根の先端が黒くなっているのがわかります。
これは根尖病巣。
何かしらの原因で神経が死んでしまい、膿が溜まってきてしまいました。
ほとんど無症状で経過しており、現在も痛みもない状態。
歯肉がモコモコと肉芽組織を伴って腫脹しているのは、典型的な慢性炎症の所見です。
治療は、根管治療となります。
慢性炎症は痛みがほとんどなく、知らず知らず組織を蝕む「サイレントキラー」と別名呼ばれます。
治療開始してもなかなか治らない難治性のことも非常に多いです。
早めに気づき治療を開始することが何よりも大切となります。
なんか気になるなーと思った時は近くに歯科医院に相談するようにしましょう。
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