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歯の挺出
2020/07/03
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯を喪失や欠けたままになるとどのような影響が出てくるのでしょうか。
一般的には、隣接する歯の移動が起きたり、噛み合う歯が出てきてしまったり、それに伴い咬合関係が変化し、顎関節症の発症や、全身的な不調に繋がる場合も多くあります。
下の歯が被せ物が脱離してしまい長期放置してしまったことにより、上の歯が挺出してきています。
下の残根の歯に当たるぐらいまで挺出してきており、ここまで挺出すると、このままの状態で下に歯を入れることは不可能な状態です。
咬合関係においては、咬合平面という咬むラインが非常に大切であり、これを無視して強引に歯を入れることで、破折や早期の脱離、顎関節症などを引き起こすことがあります。
また奥を欠損することにより、食事や噛み合うポイントが前歯部中心となってきます。
前で噛むことに慣れてしまうと、顎関節の位置も本来収まるべきポイントより前方にずれてしまうので、より奥へのスペースがなくなることが懸念されます。
そして顎関節の位置を正常にせずに、噛み合わせを作ってしまうことで再治療のリスクが大幅に高まります。
そのため、治療には非常に長い期間を要してしまいます。
顎関節の位置の変化や、歯の挺出はすぐには起きません。
数年かけて起きることですので、何よりも治療が必要な部位がある方は早く治療をした方が良いと思います。
その方が結果、治療回数や期間も短くできます。
放置している期間が長ければ長いほど、治療は煩雑となり、回数期間も年単位になってきます。
何事も、早期に必要なことは治療するように歯科に相談しましょう。
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