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周術期口腔管理とは

2020/07/01

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

周術期口腔機能管理とは、聞いたことありますでしょうか。

 

 

 

この周術期口腔管理とは、

 

がん治療担当医と歯科医師が連携して、がん患者さんの口腔機能管理を実施することにより、「手術」を行う場合のお口のトラブルや誤嚥性肺炎・感染症の予防と、「化学療法・放射線治療」行う場合の口腔粘膜炎や口腔内感染等に対するがん治療の支持療法と位置づけ治療の向上をめざすものです。(市立豊中病院より抜粋)

 

 

簡単にまとめると、がん治療が必要な患者さんに対して医科と歯科が情報をしっかりと共有して、歯科は口腔の管理をきちんと行うということ。

 

全身麻酔下でのがん治療における手術時には、合併症として肺炎があり、事前に口腔内の状態を良くしておくことで、肺炎の発症リスクが大幅に下がることがわかっています。

 

また食道や、上部消化管などの手術においても、口腔内細菌からの感染で治りが遅くなったりしてしまうこともあります。

 

手術以外でも、化学療法や放射線療法を行っている方においても、副作用で口腔内の状況の悪化、特に粘膜疾患(口内炎の多発など)が出現し、食事が十分に取れなくなることもあります。

 

がん治療の効果を最大化するためにも、口腔内の状況をよくすることがとても大事、そしてその管理を「周術期口腔管理」と言います。

 

せっかく効果の高い、薬を使用しても口腔内が荒れて食事が取れない状態になっては、体力低下となり薬の効果が最大限引き出せない可能性があります。

 

歯科医院ではがん治療ができなくても、がん治療を最大化させるためにサポートしていく使命があります。

 

本日も化学療法を開始してから、口内炎が多発してしまった患者様が来院されました。口腔粘膜が痛く、体重も減少してしまったということでした。

 

すぐさま口内炎に対しては、レーザーを照射して出来るだけ接触痛が出現するのを抑えるようにしました。

 

がん治療は、当然がんを治すということが目標になります。

 

そのためには、歯科からのサポートも非常に重要であるということを認識しておきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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