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歯周病菌とレッドコンプレックス

2020/05/24

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

今は、歯科医院での歯周病治療は当たり前になってきました。

 

つい数十年前までは歯科医院は虫歯を治すところであり、歯周病の治療を一生懸命に行っている歯科医院はあまりなかったそうです。

 

 

近年、虫歯の罹患者数は減少傾向にありますが歯周病の罹患者数は非常に増えています。

 

これは虫歯から歯を守ってきたり、定期検診などの普及、歯磨き粉などの薬効成分の向上なども寄与された結果、歯を喪失することが少なくなってきたことにより、歯周病の罹患が増えたということのようです。

 

 

まぁ確かに、歯がなければ歯周病にはなりませんからね。

 

 

しかし歯がないと食事ができませんし。むやみに抜くのもね。

 

 

そして歯周病に罹患の最大の原因は歯周病菌です。
この歯周病菌には複数の種類がいて、その中で、てつもなく凶悪な細菌がいます。
それが「Red Complex」と名付けられた3つの細菌です。

 

 

・P. gingivalis
・T. forsythia
・T. denticola

 

 

 

一般の方は知らなくても良いのですが、歯科医療従事者は必ず知っておくべき最も病原性が高く、最恐最悪な細菌たち。

 

 

これらがいると、一旦落ち着いた歯周病も再発するリスクが高く気が抜けない口腔内となります。そして、手をつけないでいるとあっという間に歯周病が進行し、治療が困難になっていきます。

 

 

この菌がいる方は、たった一回の歯石除去やクリーニングではまず歯周病が治ることはあり得ません。

 

ポケットが例え、2mmや3mmなどの正常値に戻ったとしても、それが歯周病の完治とは異なります。

 

 

あくまでそれは臨床的に治癒したということであり、寛解という表現が正しいと思います。

 

 

そして常在菌となっていることが多いので、寛解していても歯周病菌は確実に検出されます。

 

 

そしてこれを調べるためには、細菌検査が必須です。

 

当院ではサリバテストという、歯周病菌の種類がわかる検査があります。

 

自費診療となってしまいますが、歯周病菌の種類を知っておくことは非常に大切となります。

 

 

また細菌は目に見えませんし、ポケット検査だけでは把握できませんので歯周病治療を行う側も、担当の患者さんの歯周病菌の状態を理解しておくことは、しっかりとした歯周病治療を行う上で必要なことだといえます。

 

 

ただ歯石着色を取っている、ただ炎症部位に対して治療しているだけでは予知性のない治療を行っているだけなのかもしれません。

 

 

ずっと歯周病で悩んでいる方や、繰り返している方、よくならない方。

 

もしかしたらレッドコンプレックスの細菌がいるかもしれません。
一度検査して把握してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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