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ハイブリッド前装冠の経時的変化

2020/05/19

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

当院では、保険外においてハイブリッドを使用した治療をやらなくなってきています。その理由としては数年後の経時的変化を見ているとどうしても勧められなくなってきています。

 

 

 

このように、ハイブリッドの表面が欠けてすり減ってきており、内面の金属が露出してしまっています。

 

ちなみにこれは装着後6年経過したのちこのように顕著に出現してきました。

 

 

ハイブリッド前装冠の触れ込みとしては、セラミック治療より安価であることや、セラミックとプラスチックを混在し入っており、そのため強度もよく審美的にも良好だということです。

 

また、内面に金属などを使用しているため、奥歯でも使用することができるという利点です。

 

 

確かに、装着直後はすごく綺麗です。
保険のCAD/CAM冠のような単一な色ではなく、築成しながら仕上げるので、より歯の形態に近く、色の再現性も良いです。

 

 

しかし、その期間が短すぎる。。。

 

 

 

 

さらに拡大写真を見るとわかりますが、これは下の奥歯ですが、噛む面だけすり減りが起きて金属が露出しています。

 

 

原因ははっきりしています。

 

 

咬合力に耐えられていない。ということです。

 

 

この状態を放置していると、噛む位置が下がりますので前歯に強く咬合が付与されるようになり、前歯がダメになってしまったり様々なトラブルの要因となってしまいます。

 

 

プラスに捉えるとしたら、咬合とともに自然とすり減っているため良いのではないかという意見もあるそうですが、期間が短すぎます。

 

おそらく、自分の歯(天然歯)においても、この期間でここまですり減ることはないと思います。

 

 

このようにすり減ってしまうと、もう作り直しをしなければなりません。

 

 

この方も、セラミッククラウンに変更している最中です。

 

 

被せ物は硬すぎても、噛み合う歯や歯根に影響を与えてしまうし、このように柔らか過ぎても早期に取り替えが必要になってしまうなどよく考えなくてはなりません。

 

 

人にも適材適所という言葉あるように、被せ物の材質にも適材適所がありますので希望だけではなく、しっかりと相談して決めていきましょう。

 

 

 

 

 

 

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