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歯科衛生士における口腔ケアの重要性
2020/05/01
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
コジデンでは、訪問診療部隊というのがありまして、外来診療とは別で訪問専門で活動するチームがあります。
主に外来に通院できなくなった患者様や、施設入居されている対象に訪問診療や、歯科衛生士における口腔ケアを行い口腔内を清潔に保つようにして行っております。
最近は、新型コロナウイルスの影響で施設によっては一時的に訪問を延期するところもありますが、訪問診療と合わせて毎日出動しています。
新型コロナウイルスの重症化に伴い肺炎を起こすと言われておりますが、もともと肺炎は、国民の死亡原因の第3位に位置します。
そして、高齢者の肺炎の多くが「誤嚥性肺炎」です。
高齢者の方の口腔内細菌が増えてくる原因は様々あります。
認知機能の衰えから、自身での口腔清掃ができなくなったりまた不十分であったり。歯周病の悪化に伴い、歯根の露出により磨くのが大変になったり。胃ろう造設しているため、口腔清掃をしなくなったりなど。
しかし、口腔内細菌は待ったをかけてくれず口腔内で増殖を続けます。
さらに、高齢になると飲み込む力も衰えていきます。
飲み込む力というのは、嚥下に関わる筋肉を中心に衰えてしまいます。
これにも様々な要因があり、人と会話をすることが減ったり、食べ物が柔らかいものばかりになったり、寝たきりになったりなどが長期間に及ぶことで、飲み込みに関与する筋肉がスリープしてしまい、いわゆる「誤嚥」リスクが高まってしまいます。
いわゆる口腔ケアと聞くと、口の中を綺麗にするというイメージが強いのですが、訪問における口腔ケアというのは定義があります。
定義としては、口腔の清潔を保ち、摂食嚥下機能を維持・回復するサポートの手段
口腔ケアは大きく2つに分けられ
①口腔清掃 器質的口腔ケア
②口腔リハビリ 機能的口腔ケア
になります。
誤嚥性肺炎の感染源の除去から、唾液分泌を促進させること、意識をしっかりと覚醒させること、味覚の回復と食欲増進させること、口腔周囲筋と舌の機能を回復させること。
ざっと書きましたがまだまだ、口腔ケアの意義はあります。
ですので、単に口腔を綺麗にするだけでなく、しっかりと食べ物を飲み込めるようにするための環境づくりを行っています。
外来ではほとんどの患者さんが自然にできることなので、実施することはありませんが、訪問診療においては、より「食べる・飲み込む」ということにフォーカスを当て診療に従事しています。
胃ろうや、経鼻胃チューブなどの経管栄養を終了したら普通に食べ物が食べれらると思っている方も非常に多くいますが、絶食期間が長ければ長いほど、摂食開始後の誤嚥リスクは高まります。
ですので、経管栄養中でもしっかりと口腔ケアを行うことを勧めています。
最近飲み込みが悪くなっているな〜という方や、高齢で歯科に行けてない方がいましたらお声掛けください。
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