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歯はどこまで再石灰化するのか??

2020/02/13


 
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
歯も人間の体の一部であり、「毎日少しずつ生まれ変わっている」ということをご存じでしょうか?
テレビCMでもよく歯の「再石灰化」ということが挙げられていますよね。
 
私たちの歯は、毎日「脱灰(だっかい)」と「再石灰化」を繰り返しています。
 
歯の表面は、「エナメル質」という硬い組織があり歯を覆っていますが、酸が触れると歯からカルシウムやリン酸などのミネラルをイオンの形で奪っていきます。これが「脱灰」という現象です。
 
脱灰が続くと、エナメル質はミネラルを奪われ続けてスカスカの状態になってしまい、白い斑点が見えたり、歯の表面がザラザラしてきたりします。これは虫歯の前兆であり、この状態を放置するとついに歯に穴が開いてしまいます。
 
これが虫歯です。
 
しかし、一方的にエナメル質が脱灰がされるのではなく、唾液によって歯にミネラル分を補給する自然治癒力を持っています。これを「再石灰化」といいます。
 
正常なサイクルでは、歯は脱灰と再石灰化を繰り返して健康な状態を保ち続けます。
 
このため、初期虫歯の場合、適切なオーラルケアを続けていれば、自然治癒できる可能性があります。
 
コジデンでもこの初期虫歯に関してはほとんど削らずに、フッ素などにより経過を見ていくようにしています。
 
ただリスクもあるので、口腔清掃状態が良い方のみ経過をみるようにして、複数歯に虫歯がある方や、口腔清掃が悪い方は治療するようにしています。
 
そして、そのエナメル質の内側には「象牙質」という部分があります。
 
象牙質はおもに「ハイドロキシアパタイト」という成分とコラーゲン繊維とたんぱく質からなり、同じ歯の一部でありながら、エナメル質とはまったく違う組成になっています。
 
エナメル質は組成的にもほぼ骨と一緒でありカチカチですが、象牙質は弾性があり柔らかいのが特徴です。
そのため、虫歯が象牙質へ進行すると一気に虫歯が拡大する傾向にあります。
 
よく歯医者さんで、「中で虫歯が広がっていましたよ」と言われたことはないでしょうか。
 
入り口は小さいけれど中で広がっている。これはエナメル質と象牙質の特徴なのです。
 
さて上記でエナメル質の再石灰化はわかりましたが、象牙質は再石灰化できるのでしょうか。
 
実は、虫歯菌に侵された象牙質も、神経が生きている部分なら一定の条件下で再生することがわかっています。(再生した象牙質を第2象牙質と言います。)
 
その性質を活かし、初期の象牙質の虫歯であれば、再生させることができます。
 
しかしながら、虫歯に侵された部分をいっさい削ることなく、また、何の詰め物もせずに歯を元の状態に戻すことは、現在の歯科医療技術ではほぼ不可能です。
 
何かしら薬を入れたり象牙質を遮断しないことには進行などを止めることができないのです。
 
このため、普段から歯のブラッシングやフロッシングで十分なメンテナンスをして、できるだけ完全に歯垢を除去し、定期的にPMTC(歯科医師や歯科衛生士による専門的な歯のクリーニング)を受けることで虫歯を予防することと、毎日のメンテナンスの際に初期虫歯の兆候をいち早く発見することが非常に重要です。
 
 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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