手術内容 |
歯牙移植手術 |
Details |
50代男性。かかりつけ歯科にて右下第二大臼歯の抜歯の必要性を言われた。抜歯後にインプラント、移植などを検討しているとして当院に来院。 |
Treatment plan |
1・抜歯後にインプラント 2・抜歯と同時に左下親知らずの移植 |
Treatment Details |
抜歯と同時に左下親知らずの移植 保険適応内での治療(移植約6000円) |
術前レントゲン |
|
術前CT |
|
移植後レントゲン |
|
Consideration |
抜歯と宣告されている右下第二大臼歯部はCT所見でも得られるように、歯根破折を伴い大きく嚢胞形成していた。嚢胞形成された慢性炎症による課題は、再生に必要な血流量の低下。血流量が減少することにより、再生能力が悪くなり移植や骨造成にはネガティブになりやすい。今回抜歯後に肉芽組織含め掻爬したのち、移植前にピエゾサージェリーを用いて骨穿孔(デコルチケーション)を行い骨からの出血を促し、左下の親知らずを抜歯し移植。移植後、2週間後に根管治療を行い、3ヶ月後に仮歯装着。6ヶ月後に最終補綴物の装着。現在移植後、6年経過しているが骨吸収なく順調に経過。 |
今後起こり得るリスク |
歯根吸収や、骨性癒着による移植歯の喪失。移植歯や10年以降の生存率が落ちるデータがあります。 |