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歯根端切除術 術後5年
2020/02/26
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯根の先に膿がたまり大きくなってくると、根管治療だけでは不十分な場合があります。
先端での感染が強い場合は再発の原因ともなることもあります。
前歯の歯肉から嫌な匂いがするから見て欲しいと訴えて来院。
疲れたりすると歯肉が腫れてきたり、寝不足だと腫れてきたりしていた歯であるが、なんだかんだ自身の体調のバロメーターにしていたと面白いことをおっしゃっていた患者さんです。
初診時から根管治療を開始しましたが、持続的な排膿が続く状態。
歯根嚢胞になっている可能性が高いことから、歯根端切除へ移行となりました。
オペ中
写真は少し過激であるため、カラーを抑えてます。
このように、腫脹部位はすでに骨の裏打ちがない状態で嚢胞に囲まれていた状態でした。
歯根端切除ではこの先端に見える根の一部を削合して、裏側から封鎖すること。
綺麗に嚢胞も取れて根面もスッキリしました。
それから術後5年
治療当時は、やや歯の変色を認めるもこのままでも良いということだったので、被せ物による修復はしなかったのですが、綺麗にして欲しいという希望で来院。
久しぶりだったので、許可を得て、経過を見るためにレントゲンを撮影することに。
しっかり骨が再生しています。
歯肉の写真。
当時、出来るだけ歯肉退縮が起きないように切開していたため、状態は良好です。
最終補綴物装着後の写真
セラミック(e-max)にて修復しました。
5年経過していますが、腫脹することなく綺麗に経過しており本人は体調のバロメーターがなくなったので、少し困っているというユニークな発言をしていました。
このように、歯根端切除は症例によっては非常に有効な治療法です。
ただ、すべての患者さんに当てはまる治療法ではありません。
歯根の長さがしっかりとある、嚢胞が取りきれる範囲である、歯根破折がない、根管治療がしっかりした状態で終了している。
このようにいくつか条件があり、それを守らずに行っても再発してしまいます。
しっかりと歯科医院で相談して適応になるか確認していきましょう!
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