Blog
ブログ

ジルコニア知っていますか?

2020/01/17

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

ジルコニアという材料はご存知でしょうか。近年歯科業界を席巻しているジルコニア。今やインプラントの材料にもジルコニアが使われるようになり、歯科先進国である北欧ではインプラントがチタンからジルコニアへほとんど移行されてきました。

ジルコニアはセラミック治療の一つで使われる材料の種類です。
セラミック治療において使用される材料は様々あります。当院ではe-maxというセラミックの材料とジルコニアの2種類を提供しています。

ひと昔前までは、セラミックというとメタルボンドという貴金属の上にセラミックを貼り付ける形のタイプが主流でした。これはセラミックの品質がまだ弱い時期に単体では使用できないため貴金属の補強が必要になっていたということです。

メタルボンドの欠点では貴金属とはいえ金属を使用することで、歯肉退縮に伴い歯肉と銀歯の境目が黒ずんでしまう、また変色してしまうという欠点がありました。しかしセラミックの強度が向上しe-maxという単体でも使用できる材料が生み出されてから、金属で覆うメリットがほとんどなくなりメタルボンドはあまり使用されなくなりました。
金属とセラミックの接着は直接接着しないため、機械的結合といい内面に処理を施して接着させます。そのため経年的に劣化し剥がれてくることもあります。
一方、セラミック単体で作るタイプは、そういった側面がありませんのでより強固に作ることができます。

さてジルコニアに話を戻しますが、ジルコニアは人工ダイヤモンドとして使用されるほど、固く丈夫な素材であり、生体親和性(身体とのなじみ)に非常に優れているほか、身体では人工関節にも使用されています。

冒頭でもお話ししたように、世界的にチタンに変わるものとしてチタンアレルギーの方にも適用されています。
ジルコニアの最大の利点としては、最高の強度を誇るが、重量が軽いということです。銀歯は同様に固いが、重量がすごく重いということで歯に対して負担を大きくかけてしまいます。

またe-maxなどの他のセラミックに比べさらに硬度が向上していることも利点としてあげられます。

唯一の欠点としては、歯との接着です。

ジルコニアと歯を接着させる際に、セメントを用いるのですが現在使用できるセメントがレジン系セメントと呼ばれるもので、ジルコニアとはくっつきません。そのため、内面処理を施して接着させるのですが、どうしても外れてきてしまう場合があります。
外れないように、形や内面処理を調整しながら行いますが、硬度が良い分、接着に課題がまだ残る材料であります。

近年新しい接着システムが出てきており、当院でも導入しています。

今後も進歩があると思いますが、まだ接着システムが確立されていないのが実際です。

しかし、歯にとって、また審美的にも非常に有効なジルコニア。

気になる方は一度、ご相談ください。

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

トライアスロンで健康ライフブログ(趣味のトライアスロンのレース記です)
http://triathlon51.com