Blog
ブログ

治療の進め方には、大きく2つの考え方があります

2026/06/26

こんにちは、静岡市駿河区の小嶋デンタルクリニックです。

長年歯科医療に携わっていると、治療の進め方には大きく分けて2つの考え方があると感じます。



① 原因そのものを治す治療
② 症状や感染をコントロールしながら付き合う治療
もちろん実際の診療では、この2つを組み合わせながら進めることがほとんどです。

原因を治すという考え方

歯科医師としてレントゲンやCTを撮影すると、患者さんご自身は症状がなくても様々な異常が見つかることがあります。
例えば、
* 深い虫歯
* 歯周病による骨の吸収
* 歯根の病変
* 将来的に問題を起こしそうな親知らず
などです。
「今は痛くないから大丈夫。」
患者さんはそう思われるかもしれません。
しかし、医療者の立場からすると、
見つけた以上、将来起こり得るリスクを説明し、必要であれば治療を提案する。
これも私たちの大切な役割です。
原因を取り除くことができれば、再発の可能性を減らし、長期的には最も安定した状態を目指すことができます。

一方で、感染をコントロールするという考え方

ただ、すべての患者さんが「今すぐ根本治療を希望する」とは限りません。
例えば、
「まだ使える歯だから残したい。」
「痛みだけ取れれば十分。」
「抜歯はできるだけ避けたい。」
こうした考え方も決して間違いではありません。
実際には、
* 歯根破折していても痛みなく経過している
* 歯周病とうまく付き合いながら管理している
* 根の先に慢性的な炎症はあるものの、大きな症状はない
というケースもあります。
このような場合には、感染や炎症をできるだけコントロールしながら経過をみるという選択肢もあります。
もちろん、いつか治療が必要になる可能性はあります。
しかし、そのタイミングや優先順位は患者さんの生活や価値観によって変わってきます。

大切なのは「すり合わせ」

私は治療で最も大切なのは、
患者さんと医療者がお互いに納得できる治療方針を一緒に考えること
だと思っています。
医療者が「これが正しいから」と一方的に押し付けるのも違いますし、反対に必要な説明を聞かずに自己判断だけで治療を拒否してしまうのも望ましいとは言えません。
だからこそ、
* なぜ治療が必要なのか
* このまま経過を見るとどうなる可能性があるのか
* 全身への影響はあるのか
* 今の生活ではどの方法が現実的なのか
こうしたことを一緒に考えながら、治療方針を決めていくことが重要だと考えています。

私たちが目指している医療

歯科医療には「正解」が一つしかないわけではありません。
医学的な正しさはもちろん大切ですが、それと同じくらい患者さん一人ひとりの価値観や人生設計も大切です。
だからこそ小嶋デンタルクリニックでは、十分な説明を行い、お互いが納得したうえで治療を進めることを大切にしています。
「歯を診る」のではなく、「その方の人生や価値観も含めて診る」。
そんな診療を、これからも心掛けていきたいと思います。


コジデン理事長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)

https://ameblo.jp/kojima-dental
インプラント専門サイトはこちら
https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員