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神経がない歯の治療でも麻酔を行う理由
2024/11/18
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
神経がない歯だけれども麻酔をするのですか?
そのような質問をされることが多くあります。多くの方は神経を取る=痛みがなくなると思いがちですが、決してそのようなことはありません。
歯には痛みを感じるポイントが大きく2つ存在します。
一つは神経。もう一つは歯根膜です。
一つ目の神経は、冷たいものや熱いもの、甘いもので反応をするいわゆる歯の痛みとして明確に反応が顕著である部位。歯髄と呼ばれる歯に含まれる神経です。
もう一つの歯根膜。
この歯根膜は歯の歯根の外側に位置する組織。
特に噛んでいる感覚や、噛んだ時の痛みなどを把握する組織となります。この歯根膜には感覚神経が豊富に分布していることから、圧力や歯の動きに対して刺激を感じとります。
もう少し簡単にいうと、歯髄の痛みは温度や刺激に対する敏感な鋭い痛みともいえ、急激な痛みや激痛を伴うことが多いのが特徴です。
歯根膜による痛みは、圧力や動きに対する痛みが特徴であり、噛む時の違和感などの鈍い痛みが特徴です。
よって、神経をとっていても痛みは出現することがあり、治療中に痛みを感じることもあるため麻酔を行うのです。
特に根管治療。歯根膜内に入り込んだ炎症をとる治療となるわけですが、洗浄や清掃の際に痛みを感じやすいです。神経をとっていても痛みを感じる歯根膜へのアプローチなので、基本的には麻酔して治療をするのが必須です。
またラバーダムなどを行う際も圧力を感じるため、麻酔をした方が楽でしょう。
このような理由から、神経がない歯でも麻酔を行うことがあります。
もちろん治療内容によっては必要ない場合もありますので、歯科医師とよく相談して治療を進めていきましょう。
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