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破折から歯髄炎

2024/11/09

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
特に大臼歯で起きる歯牙破折。
 
前歯では外傷を中心に歯が折れるということがありますが、大臼歯では外傷より自身の咬合力により咬耗を繰り返し、柔らかい象牙質が露出することで負荷がかかり歯が破折することもしばしあります。
 
右下に痛みがあると訴えて来院された患者様。
 
特に虫歯があるわけではないですが、とりわけ咬合力が強い。
 
この咬合力により、歯が破折してしまったのです。
 
歯にヒビが入り、そのヒビが歯の神経まで到達。
 
これにより歯髄炎を発症してしまったのです。
 
幸い、破折は歯根の深いところまで到達はしていないため、破折部含めて撤去し根管治療を行い保存が可能な状態になっていますが、今後将来的にも同様に力が加わることで歯根破折リスクがあると感じます。
 
このような方は、咬合力のコントロールがとても大切となります。
 
食事の中で固い物を噛まないでくれというのは難しいので、マウスピースなどの使用によりできるだけ咬合力が直接加わらないようにしたり、噛み合わせのバランスを整えてその部位だけ強くならないように気をつけます。
 

 
虫歯でなくても、咬合力や破折により歯髄炎が起きることがあります。
 
せっかく予防していても起きてしまいますので、虫歯、歯周病予防と同時に力のコントロールも大切にしていきましょう。
 
 
 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員