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歯はどこまで残す

2024/11/01

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
歯を残してほしい、歯を抜いて欲しいという方は親知らずや転移歯がある方をのぞいて、使用していた歯はできるだけ抜きたくない。
 
当然多くの方が考えることです。
 
しかし抜歯せざるを得ない状態になることありますよね。
 
では何を持って抜歯となるか。
 

 
例えばこの脱離している奥歯。
 
残せるでしょうか。
 
この歯は抜歯しなければいけない状態です。
 

 
このラインまで虫歯に罹患しており、虫歯を除去していくと残った歯根がかなり短くなります。最終的に被せた場合、補綴が占める割合が自身の歯根の長さとの比率が悪くなるため、この状態だと残しても噛めない、噛めても歯根が破折する、取れるなどになります。
 
抜歯となる場合は
* 重度な歯周病で歯を支える骨がなくなっている
* 虫歯が歯根に到達しており、歯冠歯根長比が悪化している
* リペア不能な歯根破折や、歯根に穿孔がある状態
* 歯根周囲の病巣が大きい場合
 
歯周病だと口腔内でグラグラしているのでわかりやすいですが、その他は意外と痛みを伴わなかったりすることがありますので、え?抜くの?となりがちです。
 
症状がなくても、もう抜歯しなければいけない状態になっているということは多々あるということです。
治療する手段はないけれど、とりあえず残すというのは実は感染リスクも同様に残すということになります。
 
適切に治療していきたいですよね。しかしどうしても抜きたくないという方やその思いも当然理解できますので、歯科医師とよく話しながらどうしていくかを決めていきましょう。
 
 
 
 
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