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エナメル質形成不全に対する対応

2024/10/26

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
歯科医院で、「これはエナメル質形成不全ですね」と言われたことがある方も比較的多いと思います。子供の検診などで指摘されることが多い歯の状態の一つである、エナメル質形成不全。
 
エナメル質形成不全は、歯の一番外側にある「エナメル質」という部分が十分に作られなかった状態のことを指します。エナメル質は歯を守る役割をしていて、虫歯になりにくくする大切な層です。しかし、このエナメル質がうまくできないと、歯がもろくなったり、見た目に変色したりすることがあります。このエナメル質は硬組織の一つで、95%が無機質の硬い組織です。
 
しかしエナメル質形成不全では無機質の割合が低くなっていることが多い状態です。
 
**エナメル質形成不全の歯の見た目は、歯の色が黄色っぽい、表面がザラザラしている、歯がもろくて欠けやすい、こんな状態です。**
 
歯の表面であるエナメル質の形成状態が悪いのでなんとなくイメージがつきますよね。
 
ではなぜエナメル質形成不全になるのでしょうか。
 
一般的に考えられる要因としては、3つあると言われています。
 
一つ目は栄養不足。
 
ビタミンやカルシウムなどが不足することでエナメル質の形成に影響を及ぼすと言われます。
 
二つ目は、幼少期の疾患。
 
歯の形成時期に強い疾患に罹患したり、特定の抗生剤を内服することで、エナメル質の形成に影響が出るとされます。
 
三つ目は、遺伝的な要因。
 
治療方法としては、その状態により異なります。
 
最もシンプルな進行予防方法はフッ素塗布。
 
フッ素塗布により、歯の再石灰化を促進させ、歯を強化させる。
 
形成不全の程度が低い場合はフッ素塗布で十分なことが多いです。
 
しかし進行してきてしまい、痛みを伴う場合は充填処置が求められます。
 
エナメル質の次の組織、象牙質が露出すれば痛みが出てきます。
 
詰めたり、被せたりするのが良いでしょう。
 
どちらにせよ、早めに歯科医院に行き形成不全の程度を把握することが大切です。
 
早めに相談していきましょう。
 

 
 
 
 
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