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細菌感染の除去で回復

2024/10/22

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
口腔内には億を超える細菌数が存在します。
 
常在菌と呼ばれる常に存在する攻撃性の低い細菌から、攻撃性の高い菌まで多く存在します。
 
特に口腔内の疾患においては、単一的な細菌が攻撃するということはありません。
 
歯周病にしろ、根尖病巣を認める細菌、虫歯の細菌においても複数の細菌が複合して歯周組織にダメージを与えます。
 
コッホの原則というものがあります。
 
コッホの原則とは、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホが提唱した原則の一つです。
 
病気とその原因となる病原体(バクテリアやウイルスなど)との関係を特定するための4つの条件となります。
 
1. **病気の人(または動物)の体から、その病気に関係する微生物を見つけること**
 
病気の人の体には、その病気を引き起こす微生物が必ずいるはずだという考えです。
 
2. **その微生物を分離して、体の外(試験管など)で増やすことができること**
 
見つけた微生物を病気の体から取り出し、培養して増やすことができる必要があります。
 
3. **その培養した微生物を健康な動物に入れると、同じ病気を発症すること**
 
実験で、その微生物を健康な動物に入れたら、その動物も同じ病気になることで、原因が証明されます。
 
4. **その病気になった動物から、また同じ微生物を見つけることができること**
 
病気になった動物の体からも、再び同じ微生物を確認できることで、因果関係が確かめられます。
 
このことから何が言えるか、治療においては細菌を取り切らなくてはいけない、そしてこの研究から証明されていることは、細菌は単独では非常に弱いということです。
 

 
歯肉の腫脹で来院されレントゲンを撮影するとかなり大きな病巣が確認できました。
 
虫歯を除去し、根管治療を行い徹底的に洗浄。回数としては2回です。
 

 
ここまで骨が回復してきています。
 
細菌は残念ながら目に見えることはできません。
 
そのため根管治療などにおいて全てを取り切ったという評価はすごく難しいのが実際ですが、上記を示す通り適切な治療で細菌数を減らしていくことで、自己免疫を合わさって治癒してくるのです。
 
諦めずしっかりと治療をしていくことが大切ですね。
 
 
 
 
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