Blog
ブログ

土台の色と変色

2024/10/09

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
被せ物や詰め物の下って見えないですよね。
 
詰めたり被せたりしたらその下はどうなっているのか。
 
前歯が黒くなってしまったため審美的に気になるため見てほしいと訴えて来院された患者様。
 

 
被せ物を外すとこのような状態でした。
 
これは何の色でしょうか。
 
実はこれ、昔治療された際に使用している金属が歯に溶け出した色なのです。
 
土台を補強するためのスクリューピンが装着されており、それが徐々に歯を変色させてしまっていたようで、変色が広がり歯肉からも透けて見えるようになってしまいました。
 

 
スクリューピンを外して変色している部分を歯が薄くならない程度で削除していきファイバーポストという土台で作成。
 
だいぶ綺麗になりました。
 
メタルによる歯の変色は昔の金属で特に起こりやすい傾向があります。
 
アマルガム、ニッケル、アルミニウムなど安価な材料は口腔内でイオン化し、様々な影響を及ぼします。
 
特にオールセラミックが主流となった現代においては、下にメタルの土台や変色した歯を使用すると透けて色が綺麗に治らない傾向にあります。
 
しかし、歯の変色は虫歯とは異なるため、変色を全て削ろうとなると歯が弱くなっていきます。
 
審美的な面と、歯としての機能的な面を考慮して削る必要があります。
 
最近の治療では土台に金属を使用するということは少なくなりました。
 
ピンで用いても変色しにくいチタンピンなどを用いることもあります。
 
被せた歯が黒くなってきて気になる方はご連絡ください。
 
 
 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net