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永久歯が出てこない理由
2024/09/30
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
子供の交換期において、乳歯が脱落して永久歯がすぐ萌出してくるという形は至って正常です。
しかし乳歯が抜けたのに永久歯が出てこないというのは心配になりますよね。
乳歯が抜けたのが数ヶ月前なのにまだ永久歯が出てこない。
そのようなことも実は結構あります。
乳歯が抜けて、永久歯が出てこないというのには理由があります。
– 先天的欠損
– 永久歯の萌出位置が悪い
– 乳歯の早期脱落
他にも色々と考えられますが、大きくはこの3つです。
一つ目の先天的欠損。
永久歯が欠損していれば出てくることはありません。
しかし先天的欠損している場合は乳歯はほとんど自然脱落することはありません。乳歯が自然脱落する時は必ず、永久歯が乳歯の歯根を吸収していきます。
永久歯がないということは乳歯の歯根も吸収してこないので子供のうちに欠損するということはまずないと考えて良いでしょう。
二つ目は永久歯の萌出位置が悪いこと。
通常乳歯の真下に永久歯がありますが、乳歯列が狭い方や、永久歯の位置が悪い場合などは乳歯が交換期で抜けても出てこないことがあります。
このような場合は、戦略的に隣接する乳歯を抜歯して萌出を促して矯正治療を行うなどを検討します。萌出位置が悪いと矯正治療が必要となります。
三つ目は乳歯の早期脱落です。
これが最も多い傾向です。乳歯の虫歯や感染、外傷により、交換期の年齢より数年早く抜けてしまった場合、永久歯の歯根形成前に脱落することで永久歯は出てきにくくなります。
永久歯は乳歯が抜けてある程度柔らかくなった歯肉から出てきますが、乳歯脱落し数ヶ月経過してしまうと抜いた歯肉が完全に治癒し粘膜として硬くなってしまうといざ永久歯が出ようとした時に歯肉や粘膜が硬くて出てこれないという事態になります。
このような場合は萌出誘導のための切開が必要となります。
このように乳歯が萌出してこない理由はいくつか存在します。
歯科医院で解決できますので心配であれば早めに相談してみましょう。
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