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結合組織移植とは?
2024/09/09
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
特に審美が求められる領域である前歯部。
歯の形や色はもちろんのことですが、歯肉の高さや色も審美を完成させる上では大切な要素となっています。
特に前歯を抜歯しインプラントを行ったケースにおいては骨の高さが足りずに骨造成となることも多い傾向です。
そのような場合、骨の厚みは確保できたけれども歯肉のボリュームが少なくなることもしばしあります。骨と歯肉は連動しており、骨の高さが低くなれば当然歯肉の高さも減り、骨に厚みがなければ歯肉にも厚みは生まれてきません。
また骨造成などで作られた骨は歯肉は伸びるような形で形成されるため、審美的に必要な十分量は達していないことも当然ながらあります。
そのような場合は、骨造成を行ったのち歯肉を作る必要があります。
ではどのように歯肉を作るのでしょうか。
これには、結合組織移植術という方法をとります。
結合組織とは、歯肉の表層の粘膜下にある組織のことで歯肉のボリュームに関連されます。
この結合組織を審美要素が必要なエリアへ移植することを結合組織移植と言います。
どこからこの結合組織を持ってくるのか、方法は2つあります。
一つは自分の生体から。
生体における口腔内においても、口蓋側には厚みがあり、そして結合組織をとっても術後影響が出ない場所となります。口蓋部から結合組織を撤去するのが基本的に一般的になります。
そしてもう一つは人工物を使用する方法。
あと少しだけという時は、自身の結合組織を採取するより簡単な人工的な結合組織を移植します。
コラーゲン性のものであったり生体に使用して安全性の高いものとなります。
結合組織移植を行い審美的な完成を目指すかは患者さんが決定していきます。
インプラント治療などにおいては、欠損補綴という考えで進めていきますので、審美という観点においては次のステップとして考えます。
欠損補綴として成立したタイミングで、審美的な観点でいうと歯肉がもう少しあったほうが綺麗になる、自然に感じると提案し、患者さんの方で必要かどうかを判断し進めていっています。
気になる方はご相談ください。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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