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知覚過敏への対応
2024/09/07
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
知覚過敏を訴える方は非常に多く歯科医院にいらっしゃいます。
知覚過敏と言っても、歯に痛みがあることに変わりはないので虫歯ではないか心配になりますよね。知覚過敏だと思って放置していたら実は虫歯だったなんてこともあるので、基本的には歯に痛みがあれば歯科医院に早めに行くのが賢明です。
さて知覚過敏ですが主に冷たいものに痛みを感じたり、稀に甘いもの。歯ブラシの時に接触痛があったり。しかし痛みのレベルは長く続かず刺激が加わると痛みが出現する程度で、時間と共にすぐ消失してくるのが特徴です。
知覚過敏がひどい時は常温の水でも痛みを感じることがあります。
これはなぜでしょうか。
歯には1本1本、歯髄と呼ばれる歯の神経があります。
この歯の神経が興奮している状態を知覚過敏と言います。
よって、歯の神経が興奮している=歯髄炎に罹患しているのです。
ここでポイントは、この神経の過剰な興奮状態である歯髄炎が可逆性か不可逆性かという点です。
可逆性とは元に戻る状態。
歯髄が興奮して歯髄炎になっても、また元の正常な状態に戻れる状態。
一方、不可逆性とは歯髄炎がひどく元の正常な状態に戻れない状態を示します。
炎症が強すぎて神経を取る治療が必要になっていきます。
一般的に歯科治療においては不可逆性の歯髄炎になると、何もしていなくてもズキズキ痛みが強かったり、冷たいものではなくて温かいもので反応が強くなったりなど炎症所見が強くなります。
知覚過敏の場合は、可逆性の歯髄炎であることがほとんどです。
そのため歯を削ったりする治療はほとんどなく、歯に薬を塗ったり、必要に応じて咬合調整したりします。あとは安静するほかありません。
歯髄炎になってしまったら、歯の興奮を抑えるためには刺激を加えないことが重要です。
硬いものを噛んだり、いたずらに冷たいもので刺激を加えないことが重要です。
知覚過敏の対応は生活面において改善が求められることが多いのが実際です。
虫歯のように削って治せれば良いのですが、知覚過敏は内部で起きた炎症なので治療が困難であることは間違いありません。詰め物が必要である場合もあるので早めに歯科医院に相談するようにしましょう。
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