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ジルコニアは割れない?
2024/08/30
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
ジルコニアは硬い素材。
生体においてもその生体親和性や硬度の利点が生かされインプラントの素材にも使用されています。では絶対に割れないのか?
答えはNo.ジルコニアも物体であるので割れたり欠けたりすることはあります。
セラミック全般に言えることとして「たわみ」に弱いのが特徴となります。
イメージはしやすいと思いますが、金属はたわみがあり、しなることができますが、セラミックやジルコニアの硬さは物体としての一点での硬さが強いということですので、たわみやしなることに対しては物理的にするこことができないため破折します。
特にブリッジにおける連結部。
ポンティックと呼ばれるダミーの歯に強く力がかかった場合、たわむことができないため、破折します。
ブリッジにおいてはこの破折が良いと呼ばれる点とよくない点があります。
良くない点は破折する点ですよね。破折すれば再度補綴をしなければいけない。
一方、破折するということは、過大な力がポンティックにかかったということ。
もし金属を使用し破折に至らなかったら、どこに負担がかかっていたでしょうか。それはブリッジを支える支台となります。
ブリッジした支台の歯は長く持たなくなる可能性があると言われるのは、ポンティック部にかかる過剰な負担をたわみにより、両方の支台の歯でサポートしているため負担が強いのです。
たわみのないジルコニアなどのブリッジにおいては過大な負担がかかった瞬間に破折してくる可能性が高いため、支台が長期的な目線で言えば救われているともいえます。
なかなか理解するのは難しいですが。
ではジルコニアブリッジで破折した場合はどうするべきか。
私はここで提案を3つ行います。
– ジルコニアブリッジの破折理由を明確にした上で、インプラント治療を提案
– ジルコニアブリッジの破折理由を明確にした上で、ジルコニア以外のブリッジを提案
– ジルコニアブリッジの破折理由を明確にした上で、再度ジルコニアブリッジにする
最初にインプラントではなくジルコニアブリッジを選択しているので多くの方は再度ブリッジでの補綴を希望されます。
しかし連結部などで破折している場合の多くは過剰な負担である可能性が高く、支台の歯に影響が出ることが否めない。そこを説明し再度破折を絶対に避けたいのであれば貴金属などを用いたメタルボンドブリッジを提案します。
また破折してもいいから支台は守りたいということであれば連結部の厚みなどを見直してもらい再度ブリッジにしていきます。
このようにジルコニアは硬く良い素材ですが、厚さなどの課題、たわみなどの課題により破折は起こり得ます。
状態に合わせて治療をしていくようにしましょう。
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