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上下の噛み合わせのバランス
2024/08/08
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
詰め物の脱離、被せ物の脱離、歯周病の進行、歯並びの悪化など、様々なトラブルは実は上下の噛み合わせのアンバランスから来ることがあります。
上の前歯などにおいて本来の臼歯の関係性を見ると反対咬合になる前歯であるけれども、正常咬合で仕上げてある。
このような状態であると、歯根の位置は反対咬合の位置にあるけれども、被せ物だけで方向性を変えて正常咬合にしている。角度がつきすぎな状態です。
角度がつきすぎていると何が悪いかといえば、咬合力に対する力の分散や力の流れが悪くなるため外れてきます。
よく前歯が取れると言うケースは噛み合わせから一度確認し、無理な設計になっていないかを確認する必要があります。
歯並びも同様に同じことがいえます。
マウスピース矯正など簡易的にスタートできる矯正が増えていますが奥歯はそのままで前歯のみ動かすと言うオーダーもあります。
この場合に実行した時の矯正治療後の後戻りのリスクが非常に高いのが実際です。
臼歯部の関係を正常にせずに前歯だけ改善させると言うことは、噛み合わせによりまた元に戻ってしまうリスクが高いと考えられます。
このような場合は、矯正治療後に保定装置と呼ばれるリテーナーを装着する必要があります。
できるだけ長期間、ずっと。
見た目の改善だけで良い、としていても実は奥歯から改善しないと理想的な見た目にはならないと言うことになります。もし理想的な前歯に奥歯を正常にせずになったとしてもそれはすぐ失われるでしょう。
口腔内は様々な要素を介して審美的な調和を取ります。
何かを省いて審美的に長期的に良い結果をもたらすのは無理があります。
一つ一つしっかりと診査診断し治療を行うようにしていきましょう。
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