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奥歯に使用する素材

2024/07/29

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
今年の保険改訂より、奥歯にも保険診療で白い被せ物を装着することができるようになりました。
 
条件はいくつかあるのですが、今まで使用できていた第一大臼歯の他に、第二大臼歯も含まれるようになりました。
 
この背景には保険で使用する金属材料の高騰が挙げられます。
 
保険で使用される金銀パラジウム合金は、パラジウムの値段がここ10年でかなり上昇しました。それにより保険では補えない状態になってきたとことも考えられます。
 
金属アレルギーの背景もあります。合金であるため様々な金属の複合体として保険金属は作られるため金属アレルギーリスクも非常に高いのが特徴です。
 
数年前にチタン冠と呼ばれるものが出ましたが、扱いが難しく使用頻度は著しく低いのが実際です。
 
そこで今回の改訂でCAD/CAM材料、いわゆるハイブリッド素材が奥歯に使用できるようになったのです。
 
一見良さそうに感じますが、実はCAD/CAM材料は奥歯には向きません。
 
それはかなり素材が柔らかいためです。
 
特に奥歯で使用すると擦り減りが顕著であり、咬合高径の低下を起こします。咬合高径が低下すれば上下の前歯が強くあたり始めて出っ歯になったり、様々なトラブルが起因されます。
 
個人的には奥歯全てにCAD/CAMを装着するのは否定的です。
 
手前の歯が自分の天然歯であればストッパーになるので良いと思いますが、全てをCAD/CAM冠にしてしまうと咬耗が顕著に起こり、咬合高径の悪化が確実に起こります。
 
奥歯に白い被せ物を入れたいという気持ちもわかりますが、長期的に機能させるという面を歯を残すという視点においては重要となります。
 

 
被せ物、セラミックに関して相談に乗りますのでお気軽にお問合せください。
 
 
 

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