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ジルコニアが良いのか

2024/07/25

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
セラミック治療を行う上で選択としてジルコニアという素材があります。
 
歯科界隈においてこのジルコニアという素材はここ10年で様々な進歩があった材質となります。
 
10年以上前は、硬くて割れない素材ということでリリースされましたが、その硬さにより逆に歯を悪くしてしまうこともありました。調整もすごく大変で扱いが難しい材質でした。
 
ここ10年でかなり改善され、一般的に使用できるようになりました。
 
さてここでジルコニアと比較されるe-maxの違いを簡単に説明します。
 
どちらを選ぶということで悩む方も非常に多いこの二者。
 
e-maxはガラス系セラミックスと呼ばれる部類に入ります。
 
通常のセラミックよりも、曲げ強度と呼ばれる表面の強度が3倍以上高いのが特徴です。またガラス系セラミックの特徴である透明感を持ち合わせているため、強度と透明感、審美性が強いのが特徴な材質です。
 
一方ジルコニア。二酸化ジルコニウムと呼ばれ、個体では真っ白です。ダイヤモンドと近似すると呼ばれる硬さを持ちダイヤモンドの模造品などでジルコニアが使用されたりします。人工ダイヤモンドと呼ばれる所以はここにあります。
 
また表面硬さを示す曲げ強度はe-maxの倍認めるため、ジルコニアの最大の特徴は圧倒的な硬さと言えるでしょう。
 
じゃ全てジルコニアが良いのでは?と思いますがそうといかないのが口腔内。
 
硬ければ正義ではありません。
 
またよく前歯は透明感のあるe-maxで奥歯はジルコニアと言われますが、それも状態次第となります。
 
というのも、歯科治療は接着歯科と呼んでもいいぐらい接着が大切です。
 
どんなに綺麗に形成し、最高の虫歯治療をしても、詰め物が最上級でも、接着が悪ければダメなのです。
 
接着が悪いと、破折、脱離、チッピング、虫歯が起こります。
 
そして接着においてはジルコニアより、e-maxの方が良いとされます。
 
表面性上が密でツルッとしていれば、接着させるセメントはうまくくっつかないですよね。
 
ツルツルのガラスにシールを貼って剥がすのと、ザラザラな表面にシールを貼って剥がした時に、ザラザラな表面から剥がした方がシールは剥がしにくくボロボロになりますよね。
 
そんなイメージです。
 
ジルコニアを選択するときは、その歯の形成量や形、接触頻度などを考慮して選択すべきなのです。
 
審美的な差はほとんどなくなってきました。
 
例えば前歯1本だけ被せ物でほとんどの歯が自分の歯であればe-maxの方が色の合わせが汎用性が効くので有利だと考えます。
 
硬さだけではなく接着の観点から種類を選択することも大切です。
 

 
 
 

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