Blog
ブログ

マウスピースのタイプ

2024/07/19

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
一般的になりつつあるナイトガードと呼ばれるマウスピース。
 
ここで出てくるマウスピースは、スポーツ用のものではなく就寝時に主に使用されるナイトガードと呼ばれるものです。
 
ナイトガードとは、夜間時の就寝時の食いしばりや歯軋りや日中の食いしばりなどから歯や顎関節を守るために使用されるものです。
 
タイプとしては大きく分けて、ソフトタイプとハードタイプに分けることができます。
 
ではどのように使い分けるか。
 
患者さん本人が選択でき、こっちがいいという形ではありません。
 
ハードタイプとソフトタイプはそれぞれ特徴があり、使い方を間違えると悪化することもあります。
 
ハードタイプはその名の通り硬いタイプのマウスピース。
 
噛めないタイプのマウスピースです。
 
一般的に噛める、噛むことを目的のマウスピースは柔らかくなっています。
 
例えばスポーツ用のマウスピースも、しっかり噛みこめるように下顎が入り込むスペース、さらにそこから食いしばれる硬さ、柔らかさがあります。
 
一方ハードタイプのマウスピースは噛めないです。
 
噛むことを目的としていないため基本的に下顎が入り込むスペースは作りません。
 
よって入れて噛もうとしても噛めません。
 
これが効果を生みます。
 
一般的にハードのマウスピースは、クレンチング、いわゆる食いしばるタイプに使われます。
 
口腔内の粘膜に歯の跡がついてしまっている方、起床時に顔面周辺の強張りが強い方や開口障害がある方は、クレンチングタイプの可能性もあるためハードタイプのマウスピースが推奨されます。
 
クレンチングタイプの方がソフトのマウスピースを使用してしまうと、もれなく顎関節症を引き起こすリスクが高くなります。
 
ソフトのマウスピースは噛み心地が良いため、クレンチングを助長してしまうのです。
 
一方、グランディングと呼ばれる横にギリギリとするタイプの方はどっちでしょうか。
 
グランディングタイプの方の大半はクレンチングとのコンプレックスタイプであることがあります。
 
グランディングだけであれば、ソフトが良いですが、クレンチングとのコンプレックスタイプであればハードの厚さをコントロールする必要があります。
 
クレンチングのみで使用するハードのナイトガードであると破折リスクがあるため、グランディングがある方は少し厚さを考えなくてはなりません。
 
上顎と下顎どちらに入れるのがベストなの?という質問を受けることもありますが、基本は上顎ですが、状況に応じて下顎に入れた方が効果が得られることもあります。
 
結論から言うとソフトのマウスピースを使用することはナイトガードにおいては少ない傾向で、多くはハードタイプを使用します。
 
そして、上顎に装着がメインとなるけれども下顎に入れることもあると言うことを認識しておいてください。
 

 
 
 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net