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上顎洞近接した親知らず
2024/07/16
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
親知らずを抜歯する時に考慮すべき点はいくつかあります。
下顎であれば神経の位置。神経というのは下歯槽神経ですね。
上顎であれば、上顎洞の位置。
上顎の親知らず抜歯希望で来院された患者様。
完全埋伏ではなく一部萌出している状態。
レントゲンで確認すると上顎洞に近接している所見が得られます。
あくまで2次元のレントゲンなので完全に交通しているかどうかや、どれだけ近接しているのかは把握できませんが、上顎の埋伏している親知らずや半埋伏の場合は上顎洞に近接していることが多く、抜歯後に上顎洞に穿孔することもあります。
元々、上顎洞に歯根が穿孔していれば抜歯後当然穴が開きますよね。
抜歯後もし上顎洞への交通が確認できたらどうするか。
抜歯してそのままにしておくと上顎洞炎、副鼻腔炎を発症する可能性があります。
口腔内の細菌が上顎洞内に入り込み他の副鼻腔にも波及してしまうことも。
そのため、血餅が完全に固くなり、粘膜の一期治癒が落ち着くまでは抗生剤を内服し感染を防いだ方が良いのです。
ちなみに今回のケースにおいては穿孔は特に認めませんでした。
しかし上の親知らずや上の奥歯を抜歯した際にはある程度、穿孔認める場合もあります。
腫脹もしやすいので安線が必要です。
術前にご説明していますので気になる方はご連絡ください。
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