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静脈内鎮静麻酔は意識はある?
2024/07/01
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日、患者さんから静脈内鎮静麻酔は意識がありますか?
と聞かれました。結論、意識はあります。鎮静麻酔ということなので、あくまで鎮静することを目的とされた麻酔方法。
鎮静麻酔=鎮痛麻酔と勘違いされてしまう方も多いようで、鎮静麻酔を行なっても歯の痛みが取れることはありません。
よって、鎮痛のためには一般的な歯に対する局所麻酔が必須です。
鎮静麻酔と全身麻酔を混合してしまうこともあるようです。
全身麻酔とは意識が完全になくなり、呼吸も人工呼吸が必要となります。
鎮静麻酔の呼吸は自発呼吸ですので、人工呼吸は必要ありません。
よって、本当に意識をない状態で治療を希望される方は全身麻酔しか方法はありません。
では鎮静麻酔はどういうものか。
内視鏡でも使用することが多い麻酔法の一つですが、過度な緊張を和らげ治療をスムーズにすることが目的となります。
一般的に治療を行う上で問題となるのが反射と緊張。
この二つがほとんどです。
音による反射、緊張によるバイタルの不安定。
麻酔が効きにくい方も、先にバイタルを確認すると心拍や血圧が高いことが多くこれではせっかく麻酔しても血流が高い分、麻酔が薄まり効きにくい。
なぜ心拍などが高いかと言えば、緊張状態にあったり反射的に心拍や血圧が上がる。
麻酔を最大化するには、リラックスさせる環境が必要なのです。
よって鎮静麻酔で意識をなくしてくださいというオーダーは治療的にも不可能であるため、意識をなくして治療するためには全身麻酔を検討するようにしましょう。
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