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PMTCとは?専門的な歯のクリーニングをする重要性

2024/06/28

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は歯のクリーニングの一種で、一般的なクリーニングよりも高い効果が実感出来る方法です。

口元をより美しくすることや、口臭・むし歯・歯周病の予防が期待できるため、口腔内の審美性や健康を高いレベルで維持しやすくなります。

PMTCに興味のある方は、PMTCの目的やメリット・デメリット、施術の流れなどを知っておくと検討しやすくなり、安心して施術を受けられるでしょう。

この記事では、PMTCの定義や目的、メリット・デメリット、実際に施術をする際の一般的な流れなどについて詳しく紹介します。

PMTCとは?

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PMTCは口腔内のクリーニングの一種で、主に歯垢や歯石を除去することに焦点が当てられている方法ですが、一般的な歯のクリーニングとは違う点もあります。

ここでは、PMTCの定義や目的、一般的な歯のクリーニングとの違いなどについて紹介します。

PMTCの定義

PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が専用の器具を使用して行う歯のクリーニングです。

PMTCには以下のようなメリットがあります。

  • セルフケアでは落としきれない歯垢や歯石を徹底的に除去
  • 口腔内を健康な状態に保ちやすく、むし歯や歯周病などの予防に最適

専門技術を持つ歯科医師や歯科衛生士によるPMTCは、口腔内の衛生環境の悪化で生じやすいむし歯や歯周病の予防に非常に効果的であり、お口の健康維持に興味のある方には特におすすめしたい方法です。

PMTCの目的

PMTCの主な目的は、歯垢や歯石を徹底的に除去することによる口腔内の健康維持です。

また、歯周病やむし歯の予防、口臭の防止、美しい口元を保つことにも効果を発揮します。

お口の健康維持だけではなく、歯の美しさや口臭予防に自信が持てるようになるため、人前に出るお仕事の方にもおすすめです。

クリーニングとの違い

一般的なクリーニングとPMTCの違いは、施術の徹底度と専門性にあります。以下が通常のクリーニングとの違いです。

一般的なクリーニング
  • 歯の表面的な汚れを除去する
  • フッ素塗布やバイオフィルムの除去は行われない
PMTC
  • 歯の表面や歯間、歯ぐきのポケット内の歯垢・歯石を細部まで徹底的に除去する
  • フッ素塗布やバイオフィルムの除去なども同時に行われる

また、クリーニングをしてもどうしても歯の表面には歯垢や歯石が再付着してしまうものですが、PMTCでは歯の表面をフッ素で覆うため、再付着をより長期間防ぎやすくする効果も期待できます。

PMTCの効果とメリット

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PMTCには多くのメリットがあり、歯垢や歯石の除去、口腔内トラブルや口臭の予防、審美性の向上に優れています。ここでは、PMTCのメリットについて紹介します。

歯垢・歯石の除去

PMTCはセルフケアだけでは落としきれない部分までしっかりと清掃されるため、歯の表面だけでなく、歯と歯の間や歯ぐきのポケット内に付着した歯垢・歯石も取り除かれます。

歯垢や歯石はむし歯や歯周病の原因となる細菌が繁殖し、口腔内トラブルの原因になるため、徹底した除去は口腔内の健康維持に高い効果を持つ方法です。

歯周病の予防

前項で触れたように、歯垢・歯石の徹底的な除去は口腔内トラブルを防ぐための有効な方法です。特に歯周病の予防には以下のような効果が期待できます。

  • 細菌の繁殖による歯ぐきの炎症を抑える
  • 歯周病の発症や進行を防ぐ

歯ぐきの健康を維持することで、口腔内の健康を長期的に守れるようになります。特に歯周病のリスクが高い方にとって、PMTCは効果的な予防手段になるでしょう。

口臭の予防

口臭の原因の多くは、口腔内に残る食べかすや歯垢、乾燥が原因であり、PMTCはその原因に対して効果的なアプローチが可能です。PMTCには以下の効果があり、口臭対策になります。

  • 食べカスや歯垢を徹底的に除去して口臭の原因なくす
  • 口腔内が清潔になり、唾液の分泌が促進されて乾燥を防ぎやすくなる

体調不良や胃腸の調子、持病などでも口臭は発生し、場合によっては対策しにくいこともありますが、口腔内の汚れや乾燥が原因であれば、PMTCが効果的な予防方法になるでしょう。

口元がより美しくなる

PMTCを受けることで、歯の表面や歯ぐきに審美的な効果がプラスされます。具体的には以下の効果が実感しやすいでしょう。

  • 着色汚れを除去でき、歯本来の自然な白さになる
  • 歯石や歯垢がなくなり、歯ぐきに健康的な美しさが生まれる

このような効果は全体的に口元の美しさを引き立てます。

さらに、PMTCは歯の表面のつや出し効果もあるため、光沢が増し、より美しい口元になるでしょう。審美性を重視する方にとって、PMTCは強い味方になるはずです。

PMTCのデメリット

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口腔内の清潔維持や審美面を高めるなど、数々のメリットがあるPMTCですが、その一方ではデメリットも存在します。ここでは、PMTCのデメリットを紹介します。

費用がかかる

PMTCは保険診療と自費診療の2種類があり、保険が適用されなければ全額自己負担になります。保険診療と自費診療の違いは以下の通りです。

保険診療
歯周病検査の結果、PMTCの必要があると判断された場合
自費診療
歯周病の治療目的ではなく患者さんの希望でPMTCを行う場合

費用は保険診療で1~3割(保険で定められた負担割合)、自費診療は10割です。

自費診療は歯科医院ごとに費用が異なり、費用相場は8,000円~20,000円と幅があるため、事前に確認しておきましょう。

一時的な知覚過敏になるリスクがある

PMTCの施術後に、一時的な知覚過敏が発生することがあります。人によっては以下のような状態になる可能性があるでしょう。

  • 歯の表面が一時的に敏感になり、知覚過敏の状態になる
  • 特に冷たい飲食物がしみる・痛むなどの不快感が出る可能性はある
  • 2~3日、長くても1週間で軽減する

知覚過敏の症状が出ても、PMTCの場合は通常数日から1週間程度で症状は軽減します。冷たい飲食物や刺激物などを避け、症状が治まるまで待ってみてください。

しかし、知覚過敏が続く場合は歯科医師に相談し、必要なケアを受ける必要があります。

時間がかかる

PMTCはプロフェッショナルが非常に丁寧なクリーニングをする施術であり、その分、一定の時間がかかります。1回のPMTCにかかる時間の目安は以下の通りです。

  • PMTCには30分から1時間程度かかる
  • 歯や歯ぐきの着色汚れや歯垢・歯石の量によってはそれ以上かかる

PMTCを受ける際は時間に余裕を持っておき、都合のよい曜日や時間帯に予約を取るとスムーズです。

PMTCの頻度やタイミングは?

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PMTCの頻度やタイミングは約3~6か月に1度がおすすめですが、個々の口腔内の状態や生活習慣によって異なります。特に以下のような方は歯科医師や歯科衛生士と相談し、ベストな頻度・タイミングで受けましょう。

  • 歯周病やむし歯のリスクが高い方
  • 矯正治療中の方
  • 歯の美しさを維持し続けたい方

適切なタイミングでPMTCを受けることにより、口腔内の健康を保ち、トラブルを未然に防ぎやすくなり、審美性も維持されるでしょう。

PMTCはどんな人に向いている?

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PMTCは歯周病やむし歯のリスクが高い方、歯列矯正中の方、歯の美しさを維持したい方などに向いています。ここでは、それぞれの方々になぜPMTCが向いているかを紹介します。

歯周病やむし歯のリスクが高い人

歯周病やむし歯のリスクが高い方にとって、PMTCは効果的です。

歯周病やむし歯は歯垢や歯石の蓄積、歯の汚れなどが原因であることが多いため、そのような汚れを取り除くPMTCは予防につながります。具体的には以下のような効果が期待できるでしょう。

  • 歯ぐきの健康状態の改善で炎症を抑え、歯周病予防や進行防止になる
  • 歯の表面を滑らかに保つことで細菌の付着を防ぎ、むし歯の予防になる

近年は予防歯科も注目されており、「トラブルが起こらないように予防する」という考え方も大切になっています。

PMTCは予防歯科の観点から見ても高い効果が期待できるため、歯の健康を維持し続けたい方にもおすすめです。

矯正治療中の人

PMTCは、矯正装置の周りや歯と歯の間に溜まる汚れを取り除くこともできるため、歯列矯正治療中の口腔内トラブルのリスクを軽減させる効果があります。

矯正治療中の方は、歯の全体、または一部の歯にブラケットやワイヤーが付いているため、通常のブラッシングだけでは歯垢や歯石の十分な除去が難しくなり、歯周病やむし歯などのリスクが高くなります。

歯列矯正中に歯周病やむし歯などになると、治療計画が変更になり、期間延長や計画し直しのような事態になる恐れがあるため、口腔内の健康維持は欠かせません。

スムーズに歯列矯正を進めるためにも、PMTCを取り入れ、健康な歯や歯ぐきを保ちましょう。

美しい歯を維持したい人

美しい歯を維持したい方にとって、歯の着色汚れをきれいにしたり、歯ぐきの健康を向上させるPMTCは理想的なケア方法です。

定期的なPMTCを受けることで、歯の審美性を長期間にわたって保ちやすくなり、口元に自信を持って魅力的な笑顔を見せられるようになるでしょう。

PMTCの一般的な流れ

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実際にPMTCを受ける際、どのような流れで行われるのでしょうか。ここでは、PMTCの一般的な流れについて紹介します。

染め出し

最初に、染め出し液を使用して汚れの位置を確認します。

染め出し液は汚れが付着している部分を色で示せるため、見逃しやすい場所の汚れも把握でき、より高いクリーニング効果につながります。

歯と歯の間を清掃

次に、歯間ブラシやフロスを用いて歯と歯の間を丁寧に清掃し、通常のブラッシングでは届きにくい場所の歯垢や食べかすなどを取り除きます。

歯間の清掃はむし歯や歯周病の予防に特に効果的です。

歯の輪郭(歯面)をクリーニング

歯間のクリーニングが終わったら、専用の機器を使用して歯の表面をクリーニングします。歯が滑らかになる効果と、歯石や歯垢を除去する効果を出す段階です。

クリーニング後の歯は滑らかで、この後のつや出しでさらに美しくなります。

つや出し

歯面のクリーニングが終わったら、歯の表面に研磨剤を使ってつや出しを行います。歯の光沢が増し、自然な白さが際立つようになるでしょう。

フッ素の塗布

最後に、フッ素を歯の表面に塗布します。フッ素は歯のエナメル質を強化する効果があるため、むし歯の予防に効果的です。

PMTCと合わせてセルフケアでもフッ素入りの歯磨き粉を取り入れ、むし歯予防効果をさらに高めましょう。

まとめ

PMTCは一般的なクリーニングと異なり、専門技術を持った歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使い、徹底的に口腔内をきれいにする施術です。

セルフケアでは除去が難しい位置にある歯石や歯垢を取り除き、むし歯や歯周病を予防するとともに、歯本来の白さや光沢も取り戻せるため、審美性を高めたい方も満足できるでしょう。

口腔内の健康や美しい口元を維持するためには、定期的なPMTCもおすすめです。一般的な定期検診と組み合わせながら、お口の健康と美しさを維持していきましょう。

小嶋デンタルクリニックでは口腔内トラブルの治療のほか、予防面、審美面などでもPMTCについてご相談いただけます。お口の健康と美しさを長く維持したい方は、ぜひ一度ご連絡ください。

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員