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義歯を小さくすることの弊害

2024/04/17

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
入れ歯が気持ち悪くて使えないからできるだけ小さくしてほしい。そういう悩みを持つ方は多くいらっしゃいます。義歯を提供する側としても、できるだけ違和感の少ない形で提供しようとしていますが、並行して考えることがいくつかあります。
 
一般的に義歯を提供するにあたり、歯科医師が考えるべきポイントは下記が挙げられます。
 
1.違和感を少なくする
 
2.外れないようにする
 
3.痛みが出ないようにする
 
4.残存している歯が悪くならないようにする
 
5.噛みやすいようにする
 
よって歯科医師が思う最良の義歯とは上記が満たされた状態を指します。
 
そして上記を満たすためには設計の条件があります。
 
その条件から逸脱することにより、上記の5つのどれかが達成しなくなります。
 
最もわかりやすい例が義歯のサイズ。
 
義歯は口腔にとっては当然ながら違和感がありますので、小さければ小さいほど違和感は減ります。
 
しかし義歯のサイズを小さくすれば達成できなくなる項目があります。
 
– 義歯の安定性
– 痛みの出現
– 粘膜疾患の出現
– 顎堤の吸収異常
– 残存する歯の動揺
 
当然ながら小さくすればその分他にかかる負担は大きくなります。義歯が破折するリスクも高まります。
 
安易に小さくするということはリスクしかありません。
 
義歯を小さくして、この義歯すぐ外れてしまうと訴える方がいますが、残念ながら当然です。
 
総入れ歯など気持ちが悪いからと言って奥を短くすれば安定できずに落下します。吸着には条件がありますので短くした段階で条件が崩れます。安定剤などを使用するしかありません。
 
また短くした総入れ歯を使っていると顎堤吸収が著しくなり、前歯付近にフラビーガムという粘膜の過形成ができます。
 
もし義歯のサイズで悩んでいるのであれば、むやみに小さくしてしまうのではなく、インプラントなどの選択肢を取り入れるべきだと思います。
 
インプラントを1本、2本入れてオーバーデンチャーにするだけで格段と快適になります。
 

 
義歯が気持ち悪くてお悩みの方は是非インプラントオーバーデンチャーを検討してみてください。
 
その方が長く食事を楽しめると思います。
 
 
 

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