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神経に近接した埋伏抜歯

2023/11/27

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 

 
下顎親知らずの埋伏抜歯。
 
矯正を控えており親知らずの抜歯依頼です。
 
矯正治療を行う際は事前に親知らずなど埋伏しているのであれば抜歯をしておくのがベター。
 
将来的に後戻りの原因にもなりますし、後方移動がそもそも親知らずがあることで難しくなり矯正治療がうまくいかなくなることもあります。機能しないのであれば頑張って抜歯しておくのが長期的に見れば良いです。
 
かなり深い埋伏のため神経との位置関係を把握するためCT撮影を行いました。
 

 

 
位置としては頬よりに存在。
 
やや手前の第二大臼歯に被る感じで存在します。
 
神経との距離はほぼ接している状態であるため術後に麻痺が出現するリスクを説明し同意を得ました。
 
下歯槽神経麻痺は知覚麻痺であるため、顔面神経麻痺のような顔面を構成する筋肉を動かすための運動神経の麻痺とは異なるため顔の変形や動かしにくさはありません。知覚麻痺が出たとしても触ってみると少し感覚が鈍いかも。。。という症状。
 
ただ人によってはその違和感が強く感じる方もいれば、全く気にならない方もいるので神経麻痺はないにに越したことありませんが。
 
抜歯後2日目にチェック。
 
麻痺は出現していませんでした。稀に接していても麻痺が出ないこともあります。
 
しかしCTで見れば概ね麻痺が出るとしか言いようがないのも実際。
 
ただ事前にCTなどで位置を把握しておくことで慎重に抜歯することができます。
 
親知らず抜歯などでお考えの方は一度ご相談ください。
 
 
 

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