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麻酔が効きにくい方の特徴

2023/10/05

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
日々臨床の中で麻酔が効きにくい方に遭遇することがあります。
 
また最初の問診の中で麻酔が効きにくく辛かったとおっしゃる方もいます。
 
麻酔が効きにくい原因というのはいくつか存在します。
 
1. 抵抗性の高い歯: 一部の歯は他の歯よりも神経にアクセスしにくいことがあり、これらの歯に麻酔を行うのが難しい場合があります。特に、奥歯(第三大臼歯など)は麻酔が効きにくいことがあります。下顎の臼歯部など皮質骨などの骨が厚い部分は麻酔液が歯に浸潤するのが困難であることがあります。
 
2. 炎症や感染: 歯周病や歯の感染症が進行している場合、炎症や感染が神経を刺激し、麻酔の効果を減少させることがあります。炎症があると麻酔薬が神経に届きにくくなります。
 
3. 高いストレスレベル: 歯科治療への不安や恐怖感が強いと、体が緊張し、麻酔が効きにくくなることがあります。ストレスによって血流が変化し、麻酔薬の効果が低下することがあります。鎮静希望の患者さんをみていると、最初の来院時の心拍数が非常に高く、この状態では麻酔が効かない、もしくはすぐ切れてしまうということがわかります。心拍数が高いということは血流量が多いため結果、麻酔の効果は薄まってしまいます。
 
4. 高い疼痛閾値: 一部の人は、痛みに対する感度が他の人よりも低い場合があります。これを「高い疼痛閾値」と呼び、このような人々は通常の麻酔量では効きにくいことがあります。
 
5. 薬物耐性: 長期間にわたり鎮痛薬や麻酔薬を多用した場合、薬物に対する耐性が発生することがあり、麻酔が効きにくくなる可能性があります。
 
6. 神経の異常: 神経の解剖学的な変化や異常がある場合、麻酔が効きにくくなることがあります。たとえば、神経が正確な位置にない場合や、神経が異常に分岐している場合です。

 
麻酔にはさまざまな方法があり、なんとか効かせようと行っています。
 
しかし全身的な点で効きにくい場合などは、静脈内鎮静麻酔を利用し心拍数を安定させて歯科麻酔を行うなど工夫も必要です。日々の体調管理も大切になると思います。
 
麻酔でお悩みの方はご相談ください。
 

 
 
 
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