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焦らず確実な治療を

2023/08/21

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯を欠損してしまった、歯並びが悪くなってしまった、虫歯がひどい、歯周病が進行している。

 

様々な悩みを持つ方が歯科医院には訪れます。

 

そしてその悩みを早く解決したい最短の方法を求める方も多くいらっしゃいます。

 

現代の医療においては昔に比べればかなり期間が短縮できるようになってきました。

 

例えば被せ物を作るにしても、型取りをしてから技工所に出して作っていたのを院内で完結に数日もしくは当日に装着することも可能となりましたし、インプラント治療においてもインプラントを埋入してすぐに負荷をかける方法も出てきました。

 

しかし、時短で最短で治療を行なっていくことが正しいということではありません。

 

インプラント治療においても同様なことが言えます。

 

インプラント治療を長期的に機能的に維持させていくためにはポジションがとても大切です。

 

骨のどの位置にインプラントを埋入するのか。

 

両隣接している歯や骨の高さとレベルが一緒であるかどうか。

 

歯周病などにより歯を抜歯するとどうしても骨のレベルが極端に下がる傾向にあります。

 

隣の歯の骨の高さに比べて欠損部が下がっている状態でインプラント治療をそのまま行うとかなり低い位置にインプラントが入るため、被せ物の長さが長くなってしまいます。

 

それにより審美的な不良や清掃性の困難を認めることがあり、長期的に汚れが溜まりやすくインプラント周囲炎などの発症に繋がることもあります。

 

 

そのような場合はまずインプラント治療を行うために骨を作る必要があります。

 

いわゆる骨造成です。

 

骨造成を行い、元の高さまで骨を回復させてからインプラント治療を行うだけでインプラント治療の予後は何十年も変わることがあります。

 

しかし骨造成を行うと6ヶ月間は待機期間となります。

 

6ヶ月の待機期間をおいてから埋入して3ヶ月待機。その後に被せ物となるため最終補綴物装着までの期間が割と長くなりがちです。

 

しかし1年かけて治療することでその予後はかなり変わっていきます。

 

効率よく最短で治療を行うことは有益ですが、一つ一つ確実に行うことで再治療が少ない治療にもなるため焦らず確実な治療を行なっていくことが大切です。

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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