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静脈内鎮静法の利点
2023/07/10
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
当院では静脈内鎮静法は土曜を除く平日でほぼ毎日行っています。
外科的な治療から一般治療、メインテナンスまで患者さんの状態によって様々。静脈内鎮静麻酔は自費で行うクリニックがほとんどですが、当院では保険で対応しています。
もちろん、インプラントなどの自費治療と紐づく場合の鎮静麻酔は自費になりますが、保険診療においては、保険診療の鎮静麻酔で行います。3割負担で約3000円弱。日本の保険制度は本当にいいですね。
今日は鎮静麻酔における歯科治療の有益性を説明します。
1. 不安や恐怖心の軽減: 歯科治療は多くの人にとって不安や恐怖心を引き起こす場面ですが、静脈内鎮静法を用いることで、患者の不安を軽減することができます。鎮静薬が中枢神経系に作用し、患者は落ち着きを取り戻し、治療中の不快感や痛みを感じにくくなります。親知らずの抜歯、特に埋伏抜歯など起きている状態で行うには痛みはないけれど結構恐怖だなと感じたこともある方は多いと思います。美容外科の先生と話をしていると、歯科はよくオンラインで全て治療ができるなと言っているぐらいです。美容処置はほとんどオフラインで行われますからね。
2. 治療効率の向上: 静脈内鎮静法を用いることで、患者の協力度が向上します。鎮静薬の作用により、患者はリラックスし、治療中に動いたり痛みで我慢することなく、よりスムーズな治療が可能になります。完全に術者側のメリットですが、やはり体動が少なかったりバイタルが安定しているというのは治療効率が非常に高くなります。麻酔一つにしても、バイタルが安定しない方は時間がかかったり麻酔の効きがものすごく悪いこともあります。特に歯科に対して緊張が高い方は麻酔が早く切れたり全然効かないことが多いです。モニターつけるとよくわかるのですが、緊張が高い方は心拍も高く、心拍が高ければその分麻酔も血流量増大により切れやすいです。
3. 長時間の治療に適している: 静脈内鎮静法は、長時間の歯科治療に適しています。鎮静薬は時間の経過とともに効果が持続し、患者が治療中に不快な思いをすることなく、必要な時間をかけて治療を行うことができます。
4. 記憶の欠落: 静脈内鎮静法による治療では、患者は鎮静状態にあるため、治療中の記憶がほとんどない場合があります。これにより、治療中の出来事や痛みに対する記憶が薄れ、治療に関連するトラウマを避けることができます。まさに親知らず抜歯などの処置や侵襲性が高い治療はなおさら良いですね。
静脈内鎮静麻酔は上記の通り有効性が高いです。
しかし全身麻酔と異なり完全にオフにすることは不可能です。数時間の治療となりますので必ず日帰りです。そのため全ての方に適応されるわけではありません。当院でも、鎮静麻酔をしてもやっぱり嘔吐反射が止まらないために治療を中断される場合もあります。そのような場合は、全身麻酔のできる提携医療機関に相談させていただいております。
気になる方はご相談ください。
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