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歯科治療が難しい条件

2023/06/20

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
歯科治療において治療難易度が高い部位というのが存在します。
 
歯科治療は道具を多く使用するのが一つポイントです。
 
虫歯を削るための道具から、根管治療を行うための道具。様々な機材や材料を用いて歯の回復を図ります。そのため道具や技術が的確にそこに届くというのがとても大事になります。
 
しかし的確に行うにあたり非常に難しい状態があります。
 
– 開口保持ができない
– 口を開けられない
– 筋肉の緊張が強すぎる
– 嘔吐反射が強い
 
様々ありますが、上記条件に該当する場合は非常に難易度が上がります。
 
口腔内を治療する上で大切なのが道具や材料が適切に届く開口量が保持できるかが大きなポイントとなります。歯科治療は接着治療といっても良いほど、接着がとても大切です。この接着がうまくいかないと外れる原因になったり隙間が開いて虫歯ができる原因になります。接着を阻害する因子は呼気による湿気と唾液です。
 
開口保持ができない方や鼻呼吸ができず口呼吸の方はやはり治療予後が悪い傾向にあります。
 
できるだけ開口保持をサポートするよう開口器などを用いますが、開口器もできないとなると治療自体が厳しくなります。同様に口が開けられない方も道具が届かないので奥歯の治療の難易度を高めます。
 
また筋肉の緊張が強い方も難しくなります。
 
治療する上で道具を適切な角度で入れるためには頬粘膜や舌などを圧排する必要があるのですが、この周辺の筋肉を極度に緊張させられると裂傷のリスクや道具が届かないということもなります。
 
嘔吐反射の方も言わずとして治療の妨げになります。
 
筋肉の緊張が強い方や嘔吐反射の方は、不安による影響が大きいため静脈内鎮静麻酔などを用いて行うことで治療が可能となる場合もあります。
 
治療を適切に成立させるには患者様の協力は必須です。
 
特に開口量や開口保持は大切なポイントです。逆にいうとそれができないから虫歯や脱離などのトラブルが起きているので、治療の前段階として開口量の改善や開口保持訓練が必要なのかもしれません。
 
心配な方などがいましたらご相談ください。
 

 
 
 

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