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慢性炎症の怖さ

2023/05/23

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
炎症には大きく分けて2つあります。
 
– 急性炎症
– 慢性炎症
 
急性炎症は、発赤、発熱、腫脹、疼痛などのいわゆる炎症の症状が明確であり、このような時はクリニックや病院に行き症状の緩和を行います。なぜ急性炎症が出たのかを知り、それに対する処置を行い、再発しないように気をつける。急性炎症はこのようなサイクルが生まれます。
 
しかし慢性炎症は、多くの場合は症状が出現しないもしく出現しても自然に治ってします。体調がすぐれない時だけ痛む。疼痛が急性炎症のように爆発的ではなくじわじわ鈍痛程度認めるけれどほとんど我慢できるぐらいであったり、病院やクリニックに行くほどでもなかったり。
 
そうなるとほとんどの方はそのままにしてしまうことがあります。原因を探すことも特になく放置。それにより実はボディブローのように組織に対してダメージを与え続け、気がついたらかなり重症になっていることもあります。
 

 
数十年ぶりに歯科医院に来院された方。特に痛みもないけれどたまに歯肉が腫脹したりするけど放置していた。ブラシで出血するぐらいかなと言っていました。今回の来院は家族から口臭の指摘を受けたということで。レントゲン写真を見ると臼歯部の骨吸収が著しく認めます。
 
いわゆる中等度から高度の歯周病に罹患してしまっている状態です。
 
このまま放置してしまうことで歯は動揺し抜けてしまいます。
 
なかなかこのような状態になっていても急性炎症になることはなく、なんとなくの違和感程度で歯科医院に行くほどでもなかったとのこと。
 
痛みが出たら行くという考えでは、気がついたら全てを失うことになることもあります。
 
歯は適切な管理のもとであれば、ほとんど残せることが多いです。しっかりと残せるよう管理していきましょう。
 
 
 

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