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萌出したての歯根は未完成である

2022/08/29

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯の交換期である小学生の時期。
噛んで痛かったり歯肉が腫脹したりすることってよくあります。
虫歯でもないし、病的な歯肉炎でもないのに歯肉が腫脹する。

 

歯は萌出してきてもすぐに完全な状態ではありません。

 

 

当院では交換期の際にレントゲンを撮影させていただくことがあります。
それは歯の先天欠如がないかどうか、萌出方向に問題はないか、顎骨に異常はないか。
など早めに知ることで対処が可能なことも多いので、交換期にレントゲンを撮影してチェックするようにしています。

 

このレントゲン、特に異常などはなく正常なレントゲン。
よく見ると歯根がまだ開いているのがわかります。
本来歯の歯根は先端にかけて細く閉じてきていますが、萌出したての歯はこのように開いており閉じていません。一般的に歯が萌出してきて1年後に歯根が完成されると言われています。

 

そのため咬合時に痛みが出たりすることもあるし、咬合する面まで萌出途中であれば歯肉との距離も短いため腫脹しやすい状態となっています。

 

今回のレントゲンで得られることとしては第一大臼歯(6歳臼歯)の歯根は完成していますが、手前の2本の小臼歯は未完成。12歳臼歯は歯冠が完成しているが歯根がようやく形成スタートしてきたという感じです。12歳臼歯のように歯根が形成してくると同時に歯も萌出してくるという形となってきます。

 

萌出したてではまだ完全でない歯。
萌出してから約1年かけて噛めるため、機能するための歯になっていきます。
大事に管理していくようにしましょう。

 
 
 
 
 

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