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神経がない歯は色が変わる?

2022/05/14

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

段々と歯が黒くなってきたため気になると訴えて来院された患者様。

 

 

明らかに周りの歯に比べて1本だけ黒くなってきているのがわかります。
レントゲンで確認すると神経の治療を行なっている歯であることがわかりました。

 

神経の治療を行った後は、被せることが多いのですが歯質が多く残っている場合などは被せずに歯質を生かして部分的な詰め物で最小の侵襲で終わることもたまにあります。

 

特に前歯など虫歯の進行は中で進んでいるけれども、歯質の欠損はそこまで多くないという場合がありますので部分的な修復で終わることもあります。

 

しかし神経をとることで、歯の変色や歯質がどうしても欠けやすくなりますので最終的に被せ物となる場合が多いです。

 

この神経をとった後の歯の変色とは、着色物質が歯の表面につく着色とは異なります。
歯の内部から色が変わってきます。

 

神経がなくなってしまったり、治療で神経をとることにより、歯の内面の組織である象牙質は時間が経つにつれて色が濃くなっていきます。
この濃い色が半透明の表面のエナメルしつを通して見えるのが歯の変色となっています。

 

そのため表面を削っても何もなりません。
表面だけのホワイトニングも効果はありません。
神経の治療後の歯の変色は象牙質を白くさせなければなりませんので、ホワイトニングにより治療するのであれば表面的なホワイトニングではなく、内面からホワイトニングをしていく必要があります。

 

神経の治療をした内部まで一旦開放し、内面にホワイトニング薬剤を塗布していくことを繰り返し行うことで色が変わってくる可能性があります。
ただどうしても限界もありますので、最終的に色を合わせるとなると前歯にセラミックなどの被せ物を入れる方が良いと考えます。

 

歯の色の変色も様々なパターンがあります。
気になる方はご相談ください。

 

 

 

 
 

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